田舎でオール公立でも最高の教育を目指す

地方で子育てをする医学博士夫婦の教育論

努力しても勉強ができなかったらどうするか

子供が4人いると、1人くらいは、

(あるいは全員かもしれませんが)

努力しても勉強が全然できない子がいるかもしれないと考えることがあります。

まぁ今のところ、幼少期から文字や数を教えていて、特別不安を感じることはまだないのが救いです。

個人的に、学校の教育システムはスタートが遅いように感じます。

数の概念やひらがななど、3歳までには理解できますし、4、5歳で読み書き計算は難なくできるようになります。

逆に3歳まで母親と2人っきりで多くの時間を過ごすなんてもったいないんじゃないかと思いますが、

これは賛否あると思うので今回はやめておきます。


それでこの先、子供たちが勉強でつまずいて、努力してもどうにもならなかったらどうするか、

考えることがあるのですが、

それはもう、その子に「医者になれ」なんてことは言いません。

その方が世の中のためだと思います。

しかし、勉強そのものに関しては、高校卒業までは努力をし続けるように言います。

聞いてくれるかは、わかりませんが。笑

「一事が万事」と言われるように、嫌なことをすぐ諦めてしまうようだと、この先の人生で何かを成し遂げることはできないと思うからです。


今日は、私の幼なじみの話をしようと思います。

彼は今、飲食店を2店舗経営していて年商2億円の社長です。

たぶん、謙遜して過小報告していると思うので、本当はもっと多いのでしょうね。

彼は、勉強が小学校からずっと苦手でした。

高校は、5教科500点満点中、250点取れれば入れるような、実業高校出身です。

高校卒業後、彼は洋服店のアルバイトをしていました。

その後独立して自分の店を持ちましたが、経営はうまくいかず、実家に戻ってニートをしていました。

その後しばらくして一念発起し、東京の飲食店に修行に行ったそうです。

3年ほどして地元に戻り、自分の店を開いて大成功したというわけです。

今では高級車を2台所有し、地元テレビCMを出すほどの大きな会社になりました。

一発逆転の大成功です。

しかし、結婚して子供が小さい頃は、本当に荒れた生活を送っていたそうです。

修行に行っている間も、妻子を自分の実家に住まわせたまま3年も別居していて離婚寸前だったそうですし、

借金を背負って開店した当時は、これでダメなら死ぬしかないと思ったそうです。

彼は、「勉強なんてしなくても成功できた」とは決して言いません。

「ちゃんと勉強していれば、こんなひどい目に遭わずにすんだだろうなぁ、バカだったなぁ」と言います。

実は成功した後も、お金のことで騙されたり、元の雇用主や、従業員、さらに銀行や税理士と様々なトラブルになったそうなのです。

100万円単位で騙し取られたこともあるのだとか。

話をよくよく聞いてみると、騙されたというよりは、最初の契約内容がおかしいことに彼が気づけなかったのだと思います。

世の中には、人の弱みにつけ込む商売が山ほどありますね。

彼の話では、事業が成功してからも、自分よりずっと頭のいい人たちと付き合い、交渉したり契約したりする中で、

もっと勉強していればよかった、という思いは消えないそうです。

そして今の仕事はお金にはなるけれど、毎日、夜中の2時まで働き続ける生活で、完全に昼夜逆転しており、

死ぬまでこの生活かと思うと、アラフォーでもうすでに、いつ引退するかを考えているそうです。

高校卒業してから毎日お酒を飲み、タバコを吸い、全く健康的でないことに加え、

雇う従業員も、まともな人はいないと、嘆くことの方が多いようでした。

彼の場合、勉強しなくても経済的に成功した良い例だと思います。

そして、そういう人は世の中にたくさんいると思います。

しかし、その成功確率は非常に低いのも事実です。

たぶん、勉強した方が効率が良く、勉強した方が近道でしょう。

そして、たとえ成功しても、学歴コンプレックスって一生消えないんですよね。

自分より学歴の良い人の話はすぐに信用してしまう傾向がありますし、

わからない事を「わからない」と堂々と言えないのも勉強していない人にありがちです。

ピンチの時に、「助けて」と言えないのも同じです。

一見すると大成功しているように見えても、そこに至るまでの道のりは大変なものがあったようですし、

「勉強していれば…」という彼の言葉は本心のように思えます。


私は子供たちに、

たとえ勉強ができなくても、「生きる戦略」を自分の力で立てることができるように教育しなければと思っています。

自炊、節約、お金を稼ぐこと、お金を増やすこと、住む家の確保、社会のルール、社会保障の知識などもそれに当たります。

最悪の場合、(そうなって欲しくはないけれど)

親の残した財産をうまく運用して生きていくのも1つの手段ではあると思います。

しかしそれだって、そう簡単なことではありません。

投資や運用には幅広い知識が必要ですし、やはり一生勉強しなければならないことに変わりありません。

学校の勉強が苦手でも仕方ない。向き不向きがあるのも仕方がない。

でも、そこを諦めるのであれば、他の事を、もっともっと頑張る必要があるという事を忘れてはいけないし、教えなくてはいけないと思います。

学校の勉強がさほどできなくても取れる国家資格があります。

高学歴でなくともなれる、地方公務員の仕事があります。

センスと知識があれば高収入を得られる職業があります。

見た目さえ良ければ就ける職もあれば、

マーケティングの技術だけで生きていける世界もあります。

その中のたったひとつではなく、第2の道、第3の道を意識して「生きる戦略」を立てていくことが大事かなと思います。


ちなみに医師の世界でも、特に外科医の世界では、多くの人が第2の人生を考えながら生きています。

メスを置いた後、開業するのか、老健施設で働くのか、外来診療中心でいくのか、行政の仕事に移るのか、

または、不動産業を営む人もいれば、医療機器関係の仕事にシフトする人もいれば、

将来に備えて、別の専門医を取得する人もいます。

ただし、専門医制度は変革期であり、今後どうなるかはわかりませんが。

喫茶店などを開いて趣味の世界で生きる人もいますし、本を出版する人もいます。

生きるということは、その時その時の状況に合わせて、「安定」と「チャレンジ」を織り交ぜて戦略を立てていくことに他ならないと思います。

勉強ができないから、遊んじゃえ!

では済まされないことを、家庭でも常に話し合って、

何を武器にして、どんな保険をかけて生きていくかという戦略の立て方を教えるところまでが、家庭教育の役割かなと思います。


あとやっぱり、勉強は苦手でも、最後まで諦めずに努力した方が絶対に良いです。

いつか、何かにチャレンジする時の足がかりになりますし、先ほどの幼なじみの話でも少し書きましたが、自分の身を守ってくれるものになると思います。



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