田舎でオール公立でも最高の教育を目指す

地方で子育てをする医学博士夫婦の教育論

1. 心を鍛える

最終更新:2017/05/14

前回の記事で、田舎で子供の教育を行うデメリットについて触れました。

 

都会では、特別頭が良いわけでもない普通の子も、塾などで受験対策をする事でそこそこ良い大学に進学できるのに、田舎からは田舎の天才しか良い大学に進学できないなんて、こんな不公平なことがありますか?

 

でも田舎に生まれたことは、運命というか巡り合わせというか、仕方のない部分があります。

子供の教育のために都心に引っ越す事はできません。笑

 

ですから、田舎でもできる限りの対策をする事で、同じ土俵で戦えるようになってもらいたいのです。

 

大学受験に関わらず、将来の日本を一緒に引っ張っていく一員として、地方出身の子供たちにも対等に活躍して欲しいのです。

 

たぶんそのためには、親も子も、少し意識を変える必要がある気がします。

 

よく言われる、「私達の時代はこうだった。」という表現、これを私は封印したいと思います。

 

私も夫もオール公立で希望の大学に入り、希望の職業に就きましたが、もうあの頃とは時代が違うのです。

 

自分ができたから我が子も大丈夫 という幻想は捨てようと思います。思い切って捨てましょう。

 

1. 心を鍛える

前回のブログに書いた1つ目のポイントについて、私が思うことを書きます。

 

こんなの、人間としての基本だから取り立てて言う必要は無いと思われるでしょう。

 

しかし、強い精神を育むことは我が家の育児において最も重要視していることの1つです。

 

冒頭でも書きましたが、田舎にも天才はいます。東大に入る子もいますし、国立大の医学部に進学する子もそれなりにいます。

 

しかし、田舎の天才は「井の中の蛙」であることが多いと感じます。

 

東大に入るところまでは良かったけれど、入ったら周りが自分よりずっと優秀な人間ばかりで萎縮して落ちこぼれてしまったり、

 

東大に入ることが目標だったので、燃え尽きてそこから伸びなかったり、

 

または自分より優秀な人間とのコミュニケーションがうまくいかず、社会に出てから使い物にならなかったりする事が時々あります。

 

私は天才を育てないのではなくて、普通の能力を持った普通の子が、努力によって人生を成功させられたらいいなと思っているのですが、それにはやっぱり忍耐力が必要だと思います。

 

調子が良い時も苦しい時も同じ努力を続けられる忍耐と、たとえうまく行かない時があっても諦めない強さです。

 

ただ、最初から強い人間なんていませんから、様々な経験を通して心も鍛えていくしかないのだと思います。

 

私はそのために、小さい頃から他人と競い合って、勝ったり負けたりする環境を与えてあげるべきだと思っています。

 

勉強である必要はありません。

 

習い事、スポーツ、遊び、何でもよいと思います。

 

小さい頃から他人と競争して負けて、悔しくて泣く経験をする。

 

そして勝てるように努力をし、結果を出して成功体験を積み重ねていく。

 

うちの長女が初めて他人に負けて泣いたのは、保育園の参観日で行われた、かるた取りでした。笑

 

(本当はじゃんけんで負けたのが最初ですが、じゃんけんって、努力で勝てるようになるものではないので省きます。)

 

そこからひらがなを覚え、かるたで取れるカードが増え、少しずつ学ぶ楽しさを身につけていきました。

 

昨今の教育現場では、子供たちに優劣をつけないような配慮が過剰にされているような気がします。

 

運動会で勝ち負けがなかったり、リレーの選手を選抜しないで「全員リレー」をやったり、テストの成績順位を掲示しなくなったり…。

 

確かに、優劣をつけなければ落ちこぼれを生むこともないし、子供達を負け組にすることもないでしょう。

 

でも表面化しなくても実際に優劣はそこに存在するわけですから、それを目の当たりにすることから逃げても何の解決にもなりません。

 

世の中には自分より優れた人間がたくさんいるけれど、努力や訓練によって勝つこともできるし、逆に自分がサボれば格下の相手にすぐ追い越される。そのことを身近に経験させるのが大切だと思っています。

 

実はこの考え方は、お世話になっている保育園の園長先生に教えていただいたことです。この保育園では幼少時から競争をさせて勝ち負けをはっきりさせる教育方針であり、保護者の中では賛否が分かれた時期がありました。しかし、子供は良いライバルと1番仲良しになるという現実を見ているので私は賛成の立場です。現在この保育園は人気でなかなか入れません。

 

子供たちは、大人が思っているよりずっと強いし、強くなれる素質を持っているそうです。

 

具体的には何をすればいいのですか?と尋ねると、

 

「たくさん泣けばいいのですよ」と…。

 

子供が泣いている時は、悲しかったり悔しかったりした感情を解放していると同時に、心が強く強くなろうとしている証なのだそうです。

 

当然、大人が故意に意地悪をして泣かせるのではだめです。

 

そういった環境に、あえて身を置かせるのです。

 

私も子供が1人目の時は、かるた取りで負けて泣いている娘を見て一緒に泣いてしまいそうなくらい弱い親でした。

 

でも今は、「たくさん負けて、たくさん泣きなさい。」と思えるようになりました。

 

うちの子を負かしてくれたお友達には、「ありがとう。」とすら思えます。

 

ただし気をつけているのは、負けて泣く経験ばかりではなくて、勝つ経験や克服する経験をうまく織り混ぜていくことです。

 

負ける経験をさせつつも、負け癖はつけないこと。

 

初めは負けたけど2回目、3回目は勝った(勝ちに近づいた)とか できなかった事ができるようになった(上達した)とか、セットで経験させることができたら良いなぁと思います。

 

ちなみに私は自分自身を心の弱い人間だと思っています。

 

いつも最悪の事態を想定してそれに備えようとするネガティブ思考の癖があって、それ故に不安で眠れない事が時々あります。

 

でも、弱いなりにその弱さと向き合ってきて、いくつかの克服する方法を身につけてきました。

 

不安な時は大抵、勉強不足、準備不足、経験不足なので、ひたすらそれを埋めるしかありません。

 

あとは、「私はいつもこの部分が弱いんだよね…。」と認めた上で対策を立てることです。

 

弱さを認めて向き合うことができるのも、ある意味では私の強さかなと、今は自分を認めることにしています。

 

反対に私の夫は、自分が失敗するという事を想像したことすら無いそうです。笑

 

途中経過はいろいろあっても最終的にはうまくいく。これまでもそうやって乗り越えてきた。と、何の疑いもなく信じられるそうで…。

 

なるほど、失敗を失敗で終わらせず、そこから学んで成功まで持ち込む事ができれば、何もかも最終的にはうまくいく。

 

そう思えるのもまた心の強さだな、と思います。