ここ数年、ブラック企業の話題が増えてきたので、
会社なんかにしがみつかずに、ヤバイと思ったら逃げ出すことが大事!
とか、
石の上にも三年… も座っている必要なんかない、すぐ辞めろ!
そういうメッセージがネット上でも多く見受けられます。
それは正しい。
決して間違ってはいない。
私の子供たちが大人になった時に、もし就職した会社がめちゃくちゃな労働条件だったりしたら、
たぶん辞めるようにアドバイスをすると思います。
けれど最近、そんなメッセージを自分の都合のいいように拡大解釈して、
すぐ諦める理由にしている人が増えているような気がします。
私は、他人がどんな考えでどんな選択をしようと否定はしないけれど、自分自身の人生に関しては、
「失敗でもいい、やるだけやってみる。」
という選択を常にしてきたし、これからもそうやって生きていくだろうと思っています。
そして、成功の秘訣はそこにあると今も信じて疑ったことはありません。
その考えを、力強く後押ししてくれたのがこの本です。

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
- 作者: アンジェラ・ダックワース,神崎朗子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/09/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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結局は、成功のためにはこの方法に尽きるのだと思います。
人間の成長や成功って、努力に比例する直線では表せない。
例えるなら緩やかな階段状のグラフになると私は思っています。
ずーっと横ばいだったものが、ある日ようやくたった一段高いところに登れる。
それを繰り返しながら、ある時ものすごーく長い横ばいがやってくる。
いや、横ばいどころか下降線の時もあるでしょう…。
もうこれ以上どうやっても登れる気がしなくなる。
それでも粘り強く頑張った人にだけ、いっきに数段登れる、いわゆるブレイクスルーが訪れる。
その、一段、または数段登れる時まで頑張り続けられるかどうかが、成功の鍵になるのだと思います。
そして、この事を知っているのは本当にひと握りの人だけ。
その高みを目指すことも見ることもしないまま、なんとなく生きて死んでいく人の方が圧倒的に多いでしょう。
この世の中には、やり遂げた!という感覚を知らない人、知ろうともしない人の方がずっと多いのだと思います。
そして、知っている人は、そもそも成功を望んでいない人にこの成功の秘密を教えたりしないのです。
知らない人は、その子供も、孫の世代になってもずーっと知らないままで、
知っている人は、子供や弟子にそれを代々ずっと伝え続けて、
そうやって秘密を知らない人と知っている人は永遠に交わらないままに社会を形成しているんだなぁと思います。
だから「格差」や「貧困」は無くならなくて、社会のせいだって言うけれど、結局は自己責任。
お金持ちも、天才と言われる人も、どこかでその試練を越えてそうなったのだから、成功者がそうでない人に責められる筋合いは全くないと私は思います。
自分が成功しないのが他人のせいだなんておかしな話だし、ましてや貧乏なのが他人のせいだなんて、ものすごーくおかしな話だと思います。
自分も親も、ずっと昔の先祖も、選んだ配偶者もその秘密を知らない側の人間で、そこまでたどり着けなかっただけなのですよ。
そして、自分が秘密を知らなかったら、自分の子供がそこにたどり着ける可能性も極めて低いと思います。
成功の秘密を知っている人は、自分の子供たちにこう教えます。
「人生で成功するための、たったひとつの方法はこれだよ。だけど、絶対にお友達に教えてはダメだよ。」
成功者は胸の内でこう思っている。↓
「成功のメソッドなんて決まりきっているのに、実践しない人のなんと多いこと…。
でもそういう人間だらけのおかげで、オレらは成功者でいられるんだよなぁ。感謝、感謝。。。」
たぶん、お金持ちも同じように思っている。
なぜ成功者でもお金持ちもない私がそんな事を言えるかというと、私もほんの少しだけそう思っているからです。
凡人の私でも、「主婦で4人の子持ちでアラフォーにしてはスゴイ」と、よく言われます。
でもそれは自分の力だけではなくて、世の中の多くの主婦が、結婚して子供を持った時点で、自分自身の成功や成長は諦めてしまうから、
(実際はそれ以前から成功なんて求めていない女性が多い)
相対的に成功しているように見えるだけ。
これがみんな私と同じレベルの努力なり挑戦をし始めてしまったら、私なんていっきに埋もれてしまいます。
この世の中の「スゴイ」なんて相対的なものでしかないのですから。
この本を読んで、「なるほど、そうだったのか〜」と、たとえ深く納得したとしても人生は変わらないと思います。
この本、GRIT を読んで、「当たり前過ぎて役に立たない」と思った人も、たぶん人生は変わらない。
読んだだけでは、もちろん子供に何を伝えることもできない。
自分ができなかった事を子供に伝えるなんて夢みたいに難しい話です。
これを信じて、実践してみる。
その結果として、まず親が成功(ブレイクスルー)をつかむ。
(ダイエットでも勉強でも起業でもブログでも何でも良いと思います。)
つかめなくても、なんらかの手がかりを手に入れる。
それができた人から、少しずつ何かが変わっていきます。
育児も、教育も、生活習慣も。
自分が変われば、子供も変わります。
私はそういう親になりたいから、
ただ子供にお金をかけて「頑張れよ」というだけの親では、何も伝えられないし、何も残せないと思うから、
だから、主婦で4人の子持ちでアラフォーのおばさんだけど、色々新しい事に挑戦しようと頑張っています。