田舎でオール公立でも最高の教育を目指す

地方で子育てをする医学博士夫婦の教育論

塾に頼り過ぎない〜塾講師をした経験から〜

田舎で最高の教育を目指すブログ、

本日は塾について。

以前もどこかで書いたかもしれませんが、私は大学生時代に塾講師のアルバイトをしていました。

他にも居酒屋や、ホテルのパーティー会場で配膳係などしていましたが、6年間続けたアルバイトは塾講師だけです。

地域に15教室くらい展開する比較的大きな塾でしたが、田舎の宿命なのか、いわゆるカリスマ講師のような人は全く存在しませんでした。

そこで働いている社員の方たちは、はっきりいうと教員採用試験に合格するまでの「つなぎ」として働いている人たちがほとんどで、塾講師の仕事を誇りに思っているようには見えませんでした。

一方アルバイトの私は、社員の先生よりもキャリアがどんどん長くなり、(6年も勤める社員の先生は幹部以外ほとんどいなかったです。)実績によって時給が上がっていく嬉しさと、生徒たちの成績が上がっていく面白さで、結構一生懸命仕事をしていました。

サービス残業もたくさんやったし、自分の大学の講義を受けている最中に、塾の生徒のために問題練習のプリントを作成したりしていました。

学生アルバイトの講師ですが、3者面談にも同席させてもらい進路相談にのったりもしていました。(今思うとこれはダメですよね。)

そんな私でも、自分の生活を大きく犠牲にしてまで仕事をしようとは思いませんでした。

例えば冬期講習などは、クリスマスイブの夜も、年末年始も授業がありますが、いくら懇願されても自分のデートや実家への帰省などを犠牲にしてまで授業はできませんでした。笑

所詮学生アルバイトだから、というのもありますが、母親になった今ならこう思います。

他人の子供の受験のために、自分の生活を犠牲にしてまで教えるわけないじゃないか…

これが、人間っていう生き物です。笑

冷たいようですが、いくら生徒が大切でかわいくても、自分の子供のことほど熱心にはなれないでしょう。

私以上にうちの子供のことを心配して行動してくれる先生なんて、いるわけがないんです。

お金をもらっているからには成績を上げなければいけない、という使命はありますが、「この子を何としても志望校に合格させなければ!」という意識ではなく、どちらかというと「クラスの合格率が95%超えるようにしなければ!」という感覚なんですね。

塾って基本は商売ですから、たった1人の合格よりも全体の合格率が大切なのは当たり前です。

そんな塾に対して大きな期待を持って大金を払い、勉強を丸投げする感覚の方が間違っていると私は思います。

東大理Ⅲに4人の子供を合格させた佐藤ママのようにやるかどうかは別として、やっぱり勉強も家庭でのフォローアップが1番大切だと思います。


私が子供を塾に通わせるとしたら、目的は「情報収集」と「模擬試験」と「親が教えられない部分の補完」のためです。

あくまでも家庭学習が主体と考えています。

しかし親も教育のプロではありませんから、見落としている分野や苦手な分野があると思うんですね。

はっきり言って田舎の塾の先生が教育のプロだなんて全く思っていませんが、塾のカリキュラムやテキストの中には親が見落としている部分も存在するでしょう。

また、反抗期にはなかなか親の言う通りにはやってくれない、むしろ反発してやらなくなることもあるでしょう。

そういった部分を補うために通わせると思います。


よく、全部塾に丸投げの保護者の方がいます。

私も2回ほど言われたことがありますが、塾に週3回も通っているのに成績が上がらないからやめたいと言ってこられる方がいます。

上がらないでしょうね。

授業は聞いていないし、宿題はやってこないか、友達のを丸写し。

学童保育感覚で塾通いしていたり、勉強じゃなくて友達に会うために来ている子もたくさんいます。

宿題=先生との約束 をきちんと守るようにしつけることくらいは、家庭でやってもらわないと困ります。

そのモチベーションをアップさせるところから塾の役割だと考える方もいるかもしれませんが、やる気スイッチを的確に押せる塾の先生なんて実際にそんなにいないと思います。


ただ、私は一回くらい友達の宿題を丸写しする経験があっても、それはそれで処世術として悪くはないと思っています。笑

バカ真面目だけでは生きていけないし、手段を選ばず約束を守ることを優先した決断は偉いし、写したせいで自分が損をする経験も必要かもしれません。

しかしそれは、「成績を上げる」という本来の目的とは相反するものになります。

成績が上がらない!と喚くのではなく、

「うちの子、この分野のこの部分が苦手でいつも間違えるんです。」

「ここの部分でつまづいたみたいなんです。」

と、親がきちんと把握していることも、塾を利用して成績を上げるためには大切です。


私自身、近い将来に子供達を通わせる塾選びには本当に苦戦しています。

体験授業にいくつか行ってみたのですが、「その説明では理解しにくいよね…」という授業が時々ありますね。

むしろ、その説明で理解できるわが子が天才に思えるくらいです。笑

1度説明してわからなかったらもう1度ゆっくり説明する。それでもわからなかったら説明の切り口を変えるか、例えを変えるか、何か工夫が必要なはずなのに同じ説明を延々繰り返している先生もいて、ちょっとがっかりします。

体験授業って、塾の看板ですから普通はその塾のナンバーワン講師にやらせるものなのです。

そこで「この塾は良さそうだね。」と思わせられなかったら、実態はもっと良くないということです。

いずれにせよ、田舎では「この塾に任せておけば大丈夫。」という怠慢ではダメだと思っています。

塾には教育の一部分をアウトソースするだけで全責任は親が持つという意識でいきたいと思います。