田舎でオール公立でも最高の教育を目指す

地方で子育てをする医学博士夫婦の教育論

夫の教育方針②「お金返してね、分割払いで」

我が夫は、子供たちに対して、大人の会話のように難しい言葉を平気で使います。

「一日千秋の思いで待っていたよ。」とか…笑

子供が赤ちゃんの時からこんな感じです。

最近思うのは、親の語彙力って子供の語彙力に影響するだろうということ。

良いことも悪いことも、何でもかんでも

「これ、やばいね。」

っていう言葉を使う親と、

「素晴らしいね。」「美しいね。」「美味しいね。」「偉大だね。」「素敵だね。」「難しいね。」「困ったね。」「大変だね。」

と表現を使い分けられる親とでは、

何年も一緒に会話をしながら暮らしていくことを考えれば、当然子供の語彙力に差がついていくだろうなと思います。

ですから、「そんな難しい言葉を子供に使わないでよ。」と思うことがあっても、

きっとそこから学ぶこともあるだろうと思い、大目に見ています。笑

夫にしてみれば、「子供たちを幼い頃から一人前の人間として扱っている」という意図があるらしいです。

さて、子供を一人前として扱うという事は、それなりの責任も負わせるということです。

2年ほど前に、こんな出来事がありました。

長女が、ちょっとおしゃれな感じのイスを買って欲しいと夫に言ったようなのです。

夫は、こんなイスは座りごごちが悪くて使えないよ、と反対したらしいのですが、どうしても欲しがったので買ってあげたそうです。

案の定、形はおしゃれなんだけど長時間座るのには適さないイスだったので、長女はほとんど使いませんでした。

その時、夫はこう言いました。

「イスを使わないのなら、お金を返してね。まだ子供でお金がないだろうから12回払いでいいよ。」って。

例によって、優しい口調で厳しいことを言う夫です。

後から聞いた話ですが、そう言ったのには2つ目的があったらしいです。

お金を返せと言うことで、安易に物を買ってはいけない。買った物を使わないのなら、ムダにしたお金の責任を取るということを学ばせること。

それから、あえて分割払いにさせることで、ちょっと難しい割り算をさせること。笑

当時、小学1年生だった長女は、確か 5380円÷12 とかいうレベルの計算を、紙に図を書いて、全部100円と10円にして12等分しながら必死にやっていました。かわいそうに…笑

こんな調子なので、うちの子供たちが物を買ってもらう時は、「もし使わなかったら返金するのかどうか」「今これを買ったら次に新しいのを買ってもらえるのは何年後か」などということを慎重に確認してから買ってもらうようになりました。

よその家庭から見たら、異様な光景かもしれませんね。

学校の勉強は教えないけれど、そんな感じで生活の中に「責任」と、ちゃっかり「問題」を組み込んでしまう夫なので、長女も次女も3歳くらいから計算を計算と思わずに解いています。

「8時(寝る時間)まであと20分しかないけど、歯磨きに3分、着替えに3分かかるから、何分お風呂に入る時間がある?」

「このイチゴ1パックを4人で分けたら1人何個食べられる?」

といった具合です。

そんな、お風呂に何分入れるか考えているヒマがあったら、さっさとお風呂に入ってくれ〜!と思う時もありますが、親子の会話はこの先もずっと毎日続くわけですから、

その中で一緒に頭を使って考える経験は悪くないと思います。

その家庭の日常会話のレベルは、語彙力だけでなく、子供の他の能力にも影響するような気がします。

ですが、我が家のようなやり方が良いのかどうか、答えが出るのは数年先ですし、その結果に親子の会話が貢献したかどうかを証明する事は極めて難しいのでなんとも言えませんが。


その後、例のイス代の返済はどうなったかと言いますと、お正月のお年玉で全額繰上げ返済したことにし、実際はそのまま長女の預金通帳にそっと戻しておきました。笑