田舎でオール公立でも最高の教育を目指す

地方で子育てをする医学博士夫婦の教育論

格差を覆すためには勉強するのが1番の近道

都会と田舎の教育格差というものもありますが、

家庭ごとの経済格差によって、教育格差が生じ、さらに子供たちの代での経済格差に繋がっているという現実があります。

この格差を解消するには、行政に対して声を上げても難しいと思います。

格差が生じたのにはそれなりの理由があって、割と正当なものが多いからです。

私は、上層の人たちが努力でつかみ取った成功を否定するつもりはありません。

例えば今、私が始めようとしている事業を応援してくれている人がいます。

その人は私の住む自治体で1、2を争う高額納税者ですが、初めからお金持ちだったわけではありません。

母子家庭で育ち、小さい頃は勉強しかさせてもらえなかったそうです。

金銭的に苦労をして大学を出て、事業を始める時も1人でビラ配りから始め、たった一代で大きな会社を築き上げました。

成功した人には、成功するだけの理由があります。

ですから、社会的弱者を救済する必要があるのは認めますが、「格差」自体や「成功者」本人を批判するのは間違っています。

だってそれが資本主義のあるべき正しい姿なのですから。

もし、今存在する格差を覆したかったら、やはり頑張るしかないのだと思います。

田舎だから仕方ないとか、お金が無いから仕方ないとか言い訳をするヒマがあったら、何ができるかを考えた方が建設的です。

意外と、まだできることがたくさんあるのに、自分の境遇のせいにして何もしない人が多いと思います。

「忖度」と言う言葉を最近はよく聞きますね。笑

もちろんルールを破ることは悪い事ですが、それを逸脱しない範囲で、ダメ元で何でもやってみることは悪い事だとは思いません。

私の事業の例を挙げれば、

ダメ元でお金持ちに出資をお願いしてみるとか、

お友達を頼ってみるとか、

行政の窓口で利用できる制度がないか聞いてみるとか、

「ダメ」と言われることを恐れないで何でもやってみるのです。

私は2人目が保育園に入れなかった時、市役所の窓口を越えてもっと上の役職の方に直接お願いに行きました。

その時はもちろん、優先順位が決まっていてルールだからダメだと言われました。笑

家を建てる時も、希望の土地が売りに出ていなかったので、自分で地図を見ながら足を運んで空き地を調べ、持ち主を調べ、不動産屋を通して「売ってください」と交渉しました。

もちろん、売る気がないから市場に出ていないわけで、何件も断られましたが最終的にはその方法で理想の土地を手に入れました。

ダメならダメでいいのです。ダメな事を前提でお願いしているので。

でも、やってみなければわかりません。

それくらいのバイタリティがあれば、けっこうなんとかなるものです。

成功している人はみんな、たまたまそこに落ちている「成功」を拾ったわけではなく、向こうからやってくる「成功」を待っていたわけでもなく、自分で掴みに行ったのです。

恥をかきたくないから人に聞けなかったり、見栄が邪魔をして頭を下げられなかったりするのは「本気度」が足りない証拠です。


話を勉強に戻しますね。

経済格差が教育格差に繋がっていると書きましたが、本当にそうなのかな、と思います。

少なくとも義務教育では、経済的に苦しければ学用品など様々な物に対して補助が出ます。

塾に行けないから勉強できないって言うけれど、本当に他にできる事を全てやったのでしょうか。

もうこれ以上は塾に行くしかない!というレベルまでやるべき事を全てやったのでしょうか。

私はそんなケースは本当に稀のような気がしてなりません。

学校で習うことだけを完璧に身につけるだけで、平均よりかなり高いレベルまで行けるはずなのです。

確かに塾に行かせた方が親は楽をして子供に勉強をさせられるかもしれません。

しかし、基礎的なところは塾より家庭の関わりの方がはるかに大切だと思いますし、実際に塾に行ってものすごく成績が上がったと言うケースはあまりありません。

田舎では、塾に入った時の成績と卒業時の成績を比べると、同じくらい(現状維持できた)という生徒が圧倒的に多いのです。

結局、塾とは別の「学習習慣」「生活習慣」などの要因が大きく、できる子はできるし、できない子はできないのだと思います。

自分の置かれた状況を言い訳にせず、本気を出せば色々な方法があります。

問題集もドリルも古本屋に売っていますし、使わなくなった先輩に譲ってもらうこともできます。

お金さえあればいい教育ができるというのは幻想です。

私が知っている医師夫婦は、ご主人が教授で奥様が開業医で相当お金持ちですが、忙しさのあまり子供の勉強は塾に、家庭の事は家政婦に全ておまかせだったそうです。

お子様は2人いますが、2人とも学校の成績が良くないまま大人になっています。

もし、子供の成績がDNAやお金で決まるなら、このご夫婦は完璧に近い形のはずです。

医師の子供の成績が悪いケースは他にもたくさん知っています。

我が家もそうですが、自分の仕事と子供の教育にかけるウエイトのバランスが非常に難しいのだと思います。

私が参考にさせてもらっている、子供を医者にした方の話を聞くと、教育を決して第三者に丸投げはしていません。

自分たちで考え、自分たちで調べ、状況に応じて軌道修正をしながら、細かいところまで見守り、子供の状況を学校よりも塾よりもきちんと把握しながら実践しています。

やはりお金をかけるだけではダメで、DNAに頼るのもダメで、ある程度親が目をかけ、手をかけないといけないのだと思います。

都会と田舎の教育格差や経済格差を嘆く前に、自分の手足を使ってできることがたくさんあります。

格差がなくなる日をボーッと待っていてもだめだし、

誰かが助けてくれるのをじぃーっと待っていてもだめだし、

文句を言ったところで事態は何も好転しません。

まずは、「うちは貧乏で大学に行けなかったからちゃんとした仕事に就けなかった。」とか、

「うちは共働きで忙しくて放っておかれたせいでこんな風になってしまった。」とか、

そんな言い訳をして自分の人生を環境や他人のせいにするような子供には育てたくないと思っています。

本気を出して様々なアプローチでダメ元でやれば、大抵のことはなんとかなります。

そこをサボって、できない言い訳をするなと子供たちには常々言い聞かせていますし、私自身もそうならないように気をつけています。

この世には平等なんて存在しないし、スタートがどこであろうと自分の道を自分で切り拓くことに変わりはないのですよね。

田舎が嫌だったら将来都会に出て行けばいいし、我が家のような家庭が嫌なら将来自分で理想の家族を築けばいい。

そのためには、今やるべき事(勉強)をきちんとしなければならないし、そんな当たり前の事をきちんとできない人は信用もされないし、尊敬もされないし、当然そんな人にお金を払う人はいないのです。

そう子供たちに言い続けると同時に、親もまだまだできることがたくさんあると感じます。