田舎でオール公立でも最高の教育を目指す

地方で子育てをする医学博士夫婦の教育論

18歳になったら家を出ていって。勉強をしないなら日本から出ていって。

私が子供たちに、小さい頃からイスに座る習慣や家庭学習の習慣を身につけさせている理由は、

自信が無いからです。

高校受験あたりから頭角を現してぐ〜んと伸びる子の方が伸びしろが大きいのは百も承知です。

でも、そんな子供っていったい全体の何パーセント存在するのでしょう。

我が子がそうなる自信がないから、コツコツ少しずつ伸ばしているのです。

ビリから這い上がる強靭な精神力があるとも思えないので、最初からそこそこ良い位置につけて、そのままいってくれることを期待しています。

そして急に頑張るとやはり辛いでしょうから、時間をかけてゆっくりゆっくり伸ばしています。

そのさじ加減はけっこう難しいです。

本人の成長に合わせて、伸ばしすぎてプツンと切れることのないように、

そして将来自主的に頑張って伸びていく余地を充分残しておきたいとも考えています。


こういう事を書くと、「うちは出遅れたかも…」と思う家庭もあるかもしれませんが、全然そんなことはないと思います。

はじめに書いたように、後から頭角を現す子もいますし、それができるならものすごく伸びる可能性を秘めているからです。

ただ、その時期になると親の全面的な介入は難しいです。

子供自身の「やる気スイッチ」がオンになるのを待つしかない状況は、もどかしいだろうな…と思います。

もちろん我が家の場合も、思春期になってそういう状況になることは充分考えられます。

そうなった時にどういった対処ができるかはわかりませんが、様々な状況を想定してちょっとした布石を打っておくことは大事かなと思います。

客観的に見て、我が家の子育ては厳しいと思います。

勉強に関してはそれほど多くのものを課してはいませんが、「高校を卒業したら家を出るんだよ。」ということを小さい時からそれとなく話しています。

大学生までの学費と生活費は出すつもりではいますが、どんな理由があってもとりあえず家は出ていってもらいます。

長女には、「一緒に暮らすのもあと9年かぁ、短いね。」と話しています。

やる気スイッチが入らないなんて甘えた事をいつまでも言っていられては困ります。

18歳でとりあえず家を出て、大学生の間に生きていく術を自分で身につけて、あとは1人で生きていってくださいな。

言っておきますが、自分の力で生きていくって大変なことですよ。〇〇という職業の初任給は〇〇万円ですよ。家賃払って水道光熱費払ったらもうこれだけしか残りませんよ。今の生活と同じレベルの生活をするのは到底無理ですよ。まして家族を養うなんて夢みたいな話です。

あなたならできると思うけど、お母さんは知りませんよ。笑

現段階ではもう少しやんわりと言葉を選んで言っていますが、いずれはっきり言う日も来るかもしれません。

人間が、1番頭を使う瞬間ってどんな時だと思いますか?

それは、命の危険が迫っている時です。笑

外国に行って、見知らぬ街で強盗に襲われてみてください。普段は苦手な英語でも、鮮明に聴き取ることができますから。

冗談はさておき、将来生きていくために今できることをやる。(それができなければ淘汰される)という認識をしっかり持たせることは必要だと思います。

案外、子供はその辺のことをわかっているものですが、時々、ずっとこの家で守られて暮らしていけるような錯覚に陥っていることもあります。再確認のために「18歳になったら…」と繰り返し言っています。

本当は、輝かしい明るい未来を語ってあげて、やる気を引き出したほうが良いのかもしれません。

でも、私はあえて厳しさを教えています。

「やる気が出ない」なんていうのは、本当に恵まれた環境で育っている金持ちボンボンの甘えです。

経済格差があると言ったって、日本に生まれた時点で充分裕福だし、それだけでもう勝ち組なんです。

よく言われるように、勉強ができるのは贅沢なことです。

それをやらないのなら、この恵まれた国で育つ資格はありません。

学校に行けない貧しい国であなたは充分。

勉強をしたくてもできない国の子供たちとチェンジだと、厳しいかもしれませんがよく言っています。


それからもう1つ、来るべき反抗期に備えて、親以外の尊敬できる第三者(大人)の存在を作っておくようにしています。

親戚のおじさんでも、近所のお兄さんでも、学校の先生や習い事の先生でもいいと思います。

我が家の場合は習い事の先生がその役割をしてくれています。

「脱いだ靴はきちんと揃えなさい。」
「自分が食べた食器は自分で片付けなさい。」
「親に感謝しなさい。」
「学校の勉強をきちんとできない人は練習に来ないでください。」

と、習い事以外の事を厳しく指導して下さいます。

もうすぐ親の言う事などに聞く耳を持たなくなると思うので、本当にありがたい存在です。


親の介入が難しい時期には、第三者の力を借りるのが良いと、子育ての先輩にもよく聞きます。

そしてそれは、子供にとってもちょうど良い「はけ口」になる気がします。

それから、たとえ親の言う事をきいてくれなくなったとしても、自分の将来には自分で責任を持つしかないのだということを忘れないで、予定通り18歳で家を出る覚悟と心構えを持っていてほしいです。