田舎でオール公立でも最高の教育を目指す

地方で子育てをする医学博士夫婦の教育論

必要ない時期に、無理に伸ばそうとしない

我が家の子供達の宿命は、

「将来は何になりたいの?」とは聞かれずに、

「将来は何のお医者さんになりたいの?」と聞かれてしまうことです。

私たち夫婦も子供達が医学部に行くことを望んでいるとはいえ、少しかわいそうに思うことがあります。

ですからまだ小さい子供達の前ではあまり親が「医学部」「医者」というワードを出さないようにしています。

学校でも保育園でも親戚にも言われているに違いないので。

まぁでも、出さないようにしても出てしまいますけど。

次女なんか、2歳くらいの時から医者になると言っていますし、家でも血圧計を腕に巻いて兄弟で手術ごっこをして遊んでいます。笑


ところで、今読んで下さっている皆さまは、かつて子供だった時に、小学校から大学までずーっと同じペースで勉強をしていましたか?

おそらく、受験本番の半年前からとか、1年前からとか、長くても1年半前からとか、ある程度短期集中で頑張ったのではないでしょうか。

(受験)勉強というのは、長期戦と、短期決戦の両方の要素を併せ持っています。

日々新しく習う内容は確実に身につけなければなりませんし、そのために毎日勉強を続けなければなりませんが、

かといって人間は、ずっと全力で走り続けることはできません。

そして、「1日○時間の家庭学習」が習慣化していたとしても、受験や定期試験を普段の勉強だけで勝ち抜くこともできませんので、全力で駆け抜ける時も必要です。

ウォーキングと、ジョギング、時には全力疾走を組み合わせていかなければならないわけですよね。

田舎だと、小学校や中学校を受験せずに、最初の関門が高校受験である場合が多いと思います。

高校受験に照準を合わせて準備をしていかなければならないのに、小学校で全力疾走してしまったらどうなるかは、想像できると思います。

子供の成長は、飲み込みの速さや、学習への意欲、目標への目覚めなど、差があるのは仕方のないことです。

今現在の成績に満足できないからといって、無理に全力疾走して疲弊させてしまうと、将来本当に伸びなければならない時期に伸びる力を奪ってしまうと私は思います。

私の理想は、小学校の頃から成績の良い位置につけて、そのままキープして高校受験や大学受験を迎えてほしいというものですが、もしできないとしたら、小学生でそれを無理にさせようとは思っていません。

とりあえず最低限授業についていけて、基礎をきちんと理解し身についているのなら、OKと考えます。

もちろん子供によって、まだ余力があると思える場合は計算スピードを上げていったり、応用問題に挑戦させたり、どんどんやらせますが、

あくまでも「余力があれば」です。

小学校の時点では、成績や順位よりも学習習慣の方を重視しています。

同じペースでランニングをしても、普段全く運動をしていない人が急に走ったら息が切れてしんどいですよね。

でも毎日走っている人にとっては楽勝です。

学習習慣が身についていれば、ジョギングもウォーキング程度の軽い負荷に感じることができます。

結局、「余力があるかどうか」も家庭学習の習慣にかかっていると思っています。

子供の成長には個人差があるので、心も体も頭脳も成長を待つしかない、要するに時間しか解決できないことがたくさんあります。

小学校入学時ぐらいまでは、早生まれの子と、そうでない子の差はまだまだ残っていることが多いですよね。

加えて男の子は女の子に比べて、あらゆる面で幼稚であることが多いです。

小学生の男の子に勉強を習慣化させるのは、女の子に比べて3倍くらい大変だと個人的には感じます。

(しかし一方で女の子は瞬発力が無く、本番直前の伸びが男の子よりも小さい傾向があると思います。)

根気よく家庭学習を継続しながらも、伸びなくて悩んで悩んで結果的には時間が解決したというケースは多くあります。

そんな時、焦って全力疾走させること無く、とにかく軽いウォーキングを毎日させるのが重要だと感じます。


私達が目指している県立高校は偏差値がせいぜい69から70くらいです。

中高一貫の、偏差値70後半の有名校に比べたら足元にも及ばない値です。

でも、そんな田舎の県立高校でも、最終的に上位の方は有名校の生徒と遜色のない大学に進学します。

つまり、中学受験をする人たちとは伸ばす時期とペースが違うのですよね。

小学生の時に必死に勉強をさせるよりも、体力も気力も十分な時期に伸ばすというのも1つの考え方です。

小学校低学年から大学受験までずーっと走り続けられれば良いのでしょうけど、そんなの無理ですよね。

今最低限必要なことは、ウォーキング程度の家庭学習を継続して、苦手なところを見つけたら早めにつぶすこと、それだけだと思っています。

余力があったら、または余力ができたら課題を増やして、伸びたい時にはどんどん伸びていけば良いと思います。