田舎でオール公立でも最高の教育を目指す

地方で子育てをする医学博士夫婦の教育論

報酬系の活性化

数年前、私は本当にダメ人間だった時期がありました。ちょうど長男が生まれた後、35歳の手前くらいだったと思います。

女の35歳前後というのは微妙な時期で、体力も気力も「地に堕ちる」人が多いです。

でも周りの先輩を見ていると、そこで何とか踏ん張れれば、元気な40代を過ごすことができるようにも思えます。

私がどのようにダメだったかと言いますと、とにかく疲れて疲れて仕方がなかったのです。

仕事が忙しい → 疲れる → 運動しない → 体力が落ちる → ますます疲れる…の負のスパイラル。

夜は子供たちを寝かしつけた後に家事をしようと起き上がっても、体が電池切れで全く動けず、洗濯機が回っている間にソファーで寝落ち。

そのまま夜中の1〜2時までそこで寝てしまい、慌てて起きて洗濯物を干し、掃除と朝食やお弁当の準備をし、その後少し寝たとしても、疲れは全くとれず朝を迎えることがほぼ毎日…。

出勤しても効率よく仕事ができずにイライラすることが多かったし、仕事モードから母親モードへの切り替えもうまくできませんでした。

本当なら、仕事が終わったら1分でも早く子供たちの顔が見たいと思うのに、保育園に向かう足が重いのです。

何もかも、本当にダメ人間でした。

そんな私を救ってくれたのは、運動と瞑想でした。

特に運動は「最高の抗うつ薬」と言われるように、私の精神を救ってくれました。

運動をすると不思議とやる気がみなぎってきて、前向きな気持ちになれたのです。


人間の脳にはドーパミン分泌による「報酬系」という回路があります。

人がある行動をとったり、特定の食物や薬物を摂取したりするとそのドーパミン分泌回路が活性化されて快楽を感じます。

その条件付けにより、人間はその行動を繰り返し、やがて依存するようになると考えられています。

報酬系が悪い方に働けば薬物依存などになってしまいますが、良い方向に働けば、勉強や運動、仕事なども止められなくなってしまいます。

テストで好成績をとった時。
マラソンで完走した時。
仕事で大成功をした時。
舞台の上で拍手をもらった時。

脳内でドーパミンが大量に分泌し、その体験(快楽)が忘れられずに、苦しくてもまた頑張ってしまうのです。

この報酬系は、やり抜く力と深く関わっているのではないかと思います。

その先にある快楽を知らなければ、苦しいことを頑張り続けることはできないと思うからです。

マラソンを趣味にしている人、仕事に没頭できる人、失敗しても立ち上がれる人…。

苦しいことに敢えて立ち向かう人を見て、不思議に思うことってありますよね。

それらは全て、報酬系の仕業です。


私は、35歳を境に立ち上がってから、苦しいこと、面倒なこと、ちょっと腰が重い事を敢えてやってみるようにしています。

運動もそのひとつですが、楽な事をやるよりも、面倒な事をやって乗り越えた時の方が快楽が大きいのです。

人間って本当は「負荷」が好きなんだと思います。

ただのMじゃないかと言われたらそれまでですが。(笑)

記憶をたどると、子供の頃の私もそういう報酬系で行動していた気がします。

苦しくても走り抜いて一等のメダルをもらった時の喜び。

毎日の辛い練習を乗り越えてスポットライトと拍手喝采を浴びたときの興奮。

面倒で苦しい勉強を頑張って良い成績をとった時の達成感。

そういう快楽を知っているか知らないかで、人間の行動は変わります。

子供たちにもそういう良い方向で報酬系が働くようになって欲しい。

そのためにはやはり成功体験を積み重ねることは大切だと思います。

本などを読んで頭で分かっているだけでは無意味です。

実際に体験してドーパミンを大量分泌させなければ。(笑)

ちょっと難しいチャレンジ → 失敗から学ぶ → 成功・達成に結びつける。

その繰り返ししか、方法はない気がします。


にほんブログ村 子育てブログ 子供の教育へ