田舎でオール公立でも最高の教育を目指す

地方で子育てをする医学博士夫婦の教育論

勉強をしなかった後悔はあっても、勉強をした後悔など無い

8/12に、大学の同窓会があります。

同窓会はこれまでも何回かありましたが、私が行ったのは結婚前の一回だけ。

あの日を最後に、私は当然のように毎回欠席です。

小さい子供を抱えて、実家や義実家のサポートも受けられず、忙しい夫を持つ身で、

そんなお盆の時期に行けるはずないので、最初から諦めています。

12日の土曜日は、夫の実家の墓参りの準備で掃除をしたり、13日に親戚が集まる会食の準備をしたりして忙しく過ごす予定です。


大学の同期の近況は、同窓会に行かなくてもfacebookやLineグループで報告しあっていて、

アメリカに留学するとか、ドイツに留学して帰国したとか、大病院の重要なポジションに就いたとか、本当に眩しくて輝かしいものばかり。

一方で、鬱で休職している人もいれば、癌で闘病している人もいます。

本当に、同じ大学を卒業したのに人生いろいろだなと思います。

私はというと、もう海外留学などできそうにないですし、客観的に見て、リーダーとして周りを引っ張って行くような存在には到底なり得ないと思っています。

毎日帰りの時間を気にしながら仕事をして、帰宅してもすぐに子供の世話と食事の準備に追われ、

汗だくで天ぷら揚げたり、床に這いつくばって食べこぼしを毎回拭いたり、

私ってこんな事をするために生まれてきたのかな…と、情けなくなってしまうことがあります。


誰でも、私くらいの歳になると、選ばなかった別の人生を思うことはあると思います。

学生時代の恋人と別れなかったら、今頃どんな人生を歩んでいただろう…とか、

結婚しなかったら…子供を持たなかったら…

学会にもセミナーにも、もっと気軽に行ける自由があったら…

もっと勉強していれば…

毎年毎年、盆と正月が来るたびに、同窓会の案内や、帰省の知らせが来るたびに、そんな事を考える自分がいます。

自分が歩んできた日々の中で、もう少し学ぶチャンスがあったのではないかと。

理想の大学に入って理想の職業に就いたとしても、「あー、これで大満足!」というわけにはいかないのです。

どこに行っても競争はあるし、どんな集団の中に入っても、見かけ上の勝者と敗者に分かれるという残酷な一面があることは事実です。

私の心も、「あんなに勉強したのに」と「もっと勉強すればよかった」の狭間で揺れ動くことはあります。

でも、不思議と、勉強したことに対する後悔はこれっぽっちもありません。

こんな風に、家事育児に追われる生活を送っていて、仕事もいまいちパッとしないなぁと思うことはあっても、

「こんな事なら勉強なんてしなければ良かった」と思うことはないんです。

努力しても、必ずしも夢が叶うわけではないけれど、叶わないとしても、そこに向かった努力は、清々しい記憶として残るのかもしれません。

「それは、曲がりなりにも夢を叶えたからでしょう?」と言われるかもしれないけれど、

もし叶わなかったとしても、勉強そのものを後悔はしないと思います。

詰め込みと過去問に追われた受験勉強も、

大学時代の、これまた詰め込みに追われた勉強も、

大学院で取り組んだ、当時最先端と言われた研究も、

これまで患者さんと向き合うたびにしてきた経験も、

どれも同じくらい価値のあるものでした。

子供を産む前にもっと勉強すればよかったな、と思うことはありますし、

あんなに勉強して現状はこの程度かっていう気持ちも湧いてきますが、

こんなことなら勉強なんてしなければよかったという後悔は全くありません。

だから私は子供たちにも、自信を持って「青春を勉強に費やしてもいいのだ」と伝えたいです。

たぶん、自分が経験した事もないことを子供にさせることに不安を感じる人もいるでしょう。

勉強なんて頑張らせたら、頭おかしくならないの?

問題演習や暗記ばかりやって受験テクニックを身につけて意味あるの?

偏差値の高い子供じゃなくて、人間性の豊かな子供にしたいのに。

その気持ちもわかりますけど、私は、「単なる詰め込みや受験テクニックを含めて全てに意味があった」と思っています。

調べようと思えば一瞬で答えにたどり着ける世の中ですから、暗記など意味が無いという意見もありますが、それが断片的にでも頭に入っている人と入っていない人では全く違うと思います。

どんなことでも、きちんと向き合った人と、ただ通り過ぎた人とでは、明確に違うのです。

私の同級生や同僚たちは、多少の程度の差はあれ、みんなそういう勉強をしてきた人たちです。

私は、詰め込んだ知識と問題を解いた経験を駆使して受験を勝ち抜くことも、

知識と経験を生かしてある物だけで工夫して無人島で生き延びるのも、本質的には同じだと思っています。

受験勉強ばかりした人間は生きる力が無いというのは、それに本気で向き合ったことのない人の言い分だと思っています。

もっと言うと、勉強はあまりしなかったけれど、自分は生きていく力があると思い込んでいる人の言い分です。

そういった人に「生きる力が無い」などと言われて、それを本気にする必要はないと思います。

様々な立場でそれぞれの教育論があるとは思いますが、我が子に、自分が経験したこともないような勉強をさせることを、そんなに恐れなくても大丈夫です。

夢への入り口がそこにしか無い以上、やり方に良いも悪いも無くて、そこに向かって走る以外に方法はありません。

どんな勉強にも、勉強した後悔など無いし、

前にしか進まない、プラスしか無いのが「学び」だと思います。



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