田舎でオール公立でも最高の教育を目指す

地方で子育てをする医学博士夫婦の教育論

手を替え、品を替える

家庭学習の習慣をつけさせようと思っても、どうしてもうまくいかない時ってありますよね。

我が家だって、全てがうまくいっているわけではありません。

小さい頃は、

絵本の読み聞かせ → 全然聞いてない

「これ、やってみよっか?」→「やだ!!」

鉛筆を持たせる → 投げ飛ばす

ひらがなや数字を教える → わざと間違える

少し大きくなっても、

「宿題終わるまで遊んではいけません」→ ふてくされる、または靴を持って窓から脱走していく

やりたくないからドリルを隠す

「もう全部わかるからやらない」と言う…

もうね、そんな事の繰り返しでした。

たぶん、もっと素直にやってくれる家庭の方が多いのではないかと思います。

だけど、子供なんだからそういう反応は当たり前です。

それらに、いちいちがっかりしない事が大事だと思います。

以前書いた記事で、

「お金や物で釣ってでも勉強はさせた方が良い」と、職場の先輩に言われた話を書きました。

確かに、「やらない」よりは、どんな手を使ってでも「やる」方が100倍マシです。

だけどその手を安易に使う前に、もう少し工夫できる部分があると思います。

子供が拒否的な反応を示したら、それを逆に面白がるくらいの気持ちの方が上手くいきます。

簡単にクリアできるゲームより、難しいくらいの方が燃える、と捉えましょう。笑

まず、いつも忘れないでいようと思うのは、やれと言われてやる事ほどつまらないものはないということです。

自分のことに置き換えてみるとよく分かると思いますが、子供だけでなく大人だって「やれ」と言われてやる事は苦手です。

素直であることは、伸びるための要素の1つですが、「やれ」と言われて素直に「はい」と従う子供なんて子供じゃありません。

個人的には、言われた事を忠実にこなす子供よりも、なんとか抜け道を探してやらないで済む方法を探るような子供が大好きです。

頼もしいじゃないですか。笑

未来のイエスマンを育てているわけではないので、言うことを素直に聞く子じゃないくらいの方が、

大人の言うことや物事を批判的に見ることができるくらいの方が、(それが全てではダメですが)

新しい事を生み出す力を持っているのだと信じています。

(そう信じないとやってられないのが本音。笑)


子供が拒否的な反応を示した時に行っている事を、今日はいくつか書いてみます。


1. 「やってはいけない」または「やらなくてもいいよ」と言う

不思議な事に子供は、やるなと言われたらやりたくなります。

読んで欲しい本があるなら、「この本は子供は絶対に読んではいけないよ」と言います。

そして親の私が、毎晩面白そうにその本を読むのです。

勉強の場合は、子供がやらないと言ったら「ああ、じゃあやらなくてもいいよ」と言います。

それだけで、「やっぱりやる!」となる事が多いです。笑

そうならない時は、ドリルもノートも勉強道具は全てしまって、

「そういえば、右っていう字の書き順は、横棒とはらいのどっちが先だっけ?」「12個アメを持っていて、4個あげるといくつ残る?」と、

会話形式にしてしまいます。

鉛筆を持たなくていいだけで、勉強へのハードルは下がります。

そうしているうちに、子供が自ら辞書で調べてきて教えてくれたりします。

子供っていうのは、ある年齢になると「親に反抗するチャンスを狙っている」ようなところがありますよね。

威圧的に「やれ」なんて言ったらその絶好のチャンスを与えてしまうことになります。

子供の思うツボです。

「やらなくていいよ」と言ったほうが効果的な場面もあります。

子供は、「やらなくてはいけない」ことがわかっているからこそ、「やれ」と言われるのが嫌なのですよね。


2. 親が黙々とやる

読書も勉強も生活習慣も、たとえ子供がやらなくても親だけは黙って継続します。

何度も言っているように親がソファーに寝転がって、「勉強やったの?」と言って勉強をするわけはないと思うんですね。

親が脱いだ靴を揃えないのに、子供がするわけないですし、

親が全く本を読まないのに子供を本好きにするっていうのも難しい話だと思います。

お恥ずかしい話ですが、うちの子達の習慣化がまだ完全で無いところは、脱いだ靴を揃えること(長男)、ピアノの練習(次女)、昼食後の歯磨き(次女と長男)、計算練習(次女) などありますが、

たとえ本人達がその日やらなくても、私はやるようにしています。

「靴がまだ遊んでるよー」と言って戻って来てくれたら良いのですが、たとえ揃えに戻って来なくても、そのままにせず私が揃えます。

ピアノの練習をしない日は、私が弾きます。

歯磨きは、「一緒にやるよ」と誘います。

勉強がなかなかできない日は、その日のページに私がヒントや絵を描き始めます。

私がやり始めると子供達もやりたくなる事も多いです。

あとは、親の姿を見ていれば、子供もいつかやり始めると思って気長に待っています。


3. 他の兄弟の事を相談する

例えば、次女に家庭学習の習慣をつけさせたい時は、次女本人に、「長男が勉強を楽しくやれるにはどうすればいいかなぁ?」と他の兄弟について聞いてみます。

そこで出てくる意見は、「自分だったらこうすればできるのに」という子供目線の正直な気持ちだったりします。

その方法をそのまま次女本人に使うと、うまくいく事があります。

なかなか的確で良いヒントをくれるだけでなく、

相談される = 信頼されている = 自分はしっかりしなくては

と思ってくれる事もあるようです。

効果があまり無いのは、他の兄弟を褒める事です。(比較することは論外)

他の子を褒めれば、負けたくない、自分も褒められたいと奮起してその子もやると思っている方がいるかもしれませんが、

自分のことに置き換えて考えてみてください。

「自分が認めていない相手」の事を誰かが褒めたりしたら、逆にモチベーションが下がると思いませんか?

これは、仕事で部下に接する時も一緒です。

「この人は正当に評価してくれないんだ」と思わせてしまったら、部下は頑張らなくなります。

子供はみんな、自分が主役だと思っていますし、

兄弟は1番近い他人なので、友達や先輩と違って、相手のことを認めている場合は少ないと思います。

片方に「頭がいいね」と言ったら、もう片方は「自分は頭が良くないと思われているのだ」と思ってしまい、

片方に「かわいいね」と言ったら、もう片方は「自分はかわいくないと思われているのだ」と思ってしまうのが兄弟の関係だと思います。


4. 教材を工夫する

巷で流行っている「うんこドリル」とか、私は大嫌いなのですが、笑

勉強にエンターテイメントの要素を取り入れると言う意味では賛成です。

教材も、買ったままの状態ではやりにくいようでしたら、拡大コピーをして文字を大きくすると、子供は簡単そうな問題だと錯覚して取り組みやすくなります。

小さい子の場合は、好きなキャラクターの絵やシールを余白に貼って気を引くようにしていました。

あと、これはお勧めしていいのかわかりませんが、我が家では今、膨らませた風船に計算問題を書いて、ボールペンで答えを書くという遊びをやっています。

割れるかもしれないというスリルと、ノートが風船に変わったという楽しさで、ワクワクしながらやっていますが、やり過ぎるとこれしかやらなくなるので注意です。笑


5. あえてその日だけは「やれ」と言う

たとえば夜に来客があるとか、出かける予定がある時、その他「これからワックス掛けするから」などいろんな理由をつけて、勉強ができるタイムリミットを告げます。

「○時までには絶対に終わらせること (それ以降はどんな理由があってもできません)」

と言ってしまいます。

1. の「やってはいけない」に通じるものがあるのでしょうが、制限があったり終わりが見える状態の方がすんなりやれます。


長々と書いてしまいましたが、子供なので今日はうまくいった方法が明日もうまくいくとは限りません。

むしろ大人も子供も「ひとつの薬はだんだん効かなくなる」と考えた方が良いと思います。

大好きなカレーでも毎日は食べられないのと一緒で、すぐ飽きてしまいます。

たとえば 1. の「やらなくてもいいよ」を毎回使ったら、本当にやらなくてもいいんだと都合よく受け取るようになります。笑

手を替え品を替え、学習習慣も生活習慣も、気長に、難解なゲームに挑むように楽しんで取り組むのが良いと思います。



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