教育とはあまり関係ありませんが、教育資金と少し関係があるので書きます。
私の事業の話です。
先日書いた記事の、40代主婦の方に、社員になっていただける事になりました。
私、行動速いでしょう?笑
私の短所は、臆病で慎重過ぎて判断が遅れがちになるところなので、行動するスピードだけは常に意識して生きています。
実際、それを意識するくらいでちょうどいい感じで仕事が進みます。
その女性に話をした時、すごく驚いていました。
え?私なんかでいいの?
今まで子育てしかしてこなかった。
20代の時にたった2年間しか社会人経験無いけどいいの?
いいんです! あなたが必要なんです!
私なんか…って言わないで下さいね。
子育てしか…って言わないで下さいね。
あなたはこの十数年間、家事育児という立派なキャリアを積んできたのですから。
診療科にもよると思いますが、私の所のように老若男女が受診するクリニックの場合、
「40代主婦、子育て経験2人以上」の市場価値は高いのです。
・どの世代とも世間話ができること。
・親が子を思う気持ちを理解できること。
(子供が病気やケガをすると親は半狂乱になることもありますので)
・節約意識があること。
・地域の特性やイベントなど、人の流れに敏感でよく理解していること。
など、その辺の若い子には無い魅力がたくさんあります。
ちなみに子育て経験2人以上という条件は私の考えではなく、開業支援コンサルタントの意見だそうです。
私はコンサル嫌いなので依頼するつもりはありませんが、知り合いがそう言っていました。
1人の育児経験と2人以上では何が違うのか私にはわかりませんが、私のような新規開業する人間に「40代主婦で子育て経験のある人を雇いなさい」と経営コンサルタントがアドバイスするくらいですから、
その条件に当てはまる人は、少なくともクリニック受付という分野では市場価値が高いという事だと思います。
ですから、就活をする専業主婦の方にアドバイスしたいのは、
「あなたの市場価値は自分が思っているよりも高いんだよ」
ということです。
みんな「私なんか、何もできません」って低姿勢で来るけれど、そんなことありません。
胸を張って、家事育児に専念して来たことを面接で伝えて下さい。
私は、個人的には、
結婚しても子供が生まれても、絶対に仕事を手放すべきではない、という考えなのですが、
だからこそ、そんな大切なものを手放して家事育児に専念した潔さは別の意味で尊敬しています。
そして育児が一段落してまた働きたいという意欲も、心の底から歓迎します。
その方はね、子供はある程度手がかからなくなったので、今度は子供の大学進学費用のために正社員になりたいそうです。
お金のためだって、ハッキリ言っていいですよ。
そういう人の方が本気で働いてくれることはよくわかっています。
私も、そういう方にお給料を払いたいです。
「患者さんの笑顔のために…」とか言わなくていいんです。笑
働く目的はお金で良いと思います。
たぶん、ずっと専業主婦を続けてもお金に困ることがなく、子供の教育費も十分にかけられ、老後資金も問題ないという家庭はそんなに多くはないはずです。
医師家庭だって、勤務医のお給料では十分でなく、奥さんがパートに出ている家庭は実際けっこうあります。
そしてこの先は、不確実な社会保障への不安なども重なって、ますます子育て世帯のお財布事情は厳しくなると思います。
ハローワークで女性が正職を探せるのは43歳くらいまでと言われています。
就職、転職の1番大きな壁は35歳で、最後の壁は45歳、それ以降はほとんど職は無いそうです。
派遣やパートの仕事はありますが、歳を重ねる度に仕事は少なくなりますし、社会保障もほとんどつきません。
正規職員ならば、定年まで余程の理由がない限り解雇されませんし、有給もボーナスも退職金も社会保障もあります。
会社に雇われずとも個人事業などで稼ぐ力があるのなら別ですが、市場価値の高いうちに、ぜひ勇気を出して来てもらいたいと思います。
お金がたくさんあっても幸せになれるとは限りませんが、
お金が無ければ幸せにはなれません。
いくら子供の教育を頑張っても、それを生かしてあげることができなければ残念に思います。
話は変わりますが、最近、私にはいい波が来ているようなので、こういう時は多少準備不足でも波に乗るしかないと思います。
「準備が整ってから」などと言っていてはチャンスを逃してしまいます。
本当はいつチャンスが来てもいいように準備をしておくべきなのでしょうが、
早めにやって来た時にはとりあえず勇気を出して乗るしかありません。笑
臆病で慎重過ぎる私ですが、ここはスピード感を大切にしようと思います。
これからも、40歳前後の主婦の方を引き続き募集するので、私と同じように勇気を出して波に乗ってくれる方と、もっと出会えたらいいなと思います。