田舎でオール公立でも最高の教育を目指す

地方で子育てをする医学博士夫婦の教育論

中学受験を通して子供が成長しました!?

「中学受験を通して、子供が成長したと思うので、志望校には届かなかったけど受験してよかったです。」

という内容の記事ってよく見かけますよね。

中学受験をしない田舎の公立組の皆さんに言いたいことがあります。

「でも大丈夫!中学受験なんてしなくたって、子供はみーんな、成長するから!」

(ブルゾン風)


3年生になってクラス担任が変わってから、宿題にちょいちょい中学受験の難問が出るんです。

たぶん、中学受験をする家の保護者も意識しているんでしょうね。

公立の学校なんだから、先生そこまで気を使う必要ないのに、と思います。

でも面白いから一緒に解いていますけどね。


私も夫もオール公立で、普通のサラリーマン×専業主婦家庭の出身です。(私の実家は教員家系ですが)

うちの夫は、「つるかめ算」や「植木算」という言葉すら今も知りません。笑

私もそんな言葉は親になって初めて知りました。

でも、中学受験レベルの問題でどんなに難しい問題を出されても、私たち夫婦に解けない問題はありません。

自分は子供の頃、そういう問題を解いたことがないし、たぶん子供の頃にいきなりそんな問題を出されても解けなかったと思います。

でも今は、初見でも解けない問題など無い。

ということは、その後の中学や高校で勉強をする過程で自然にその思考力を身につけてきたということですよね。

例えば「つるかめ算」なんてxとyを使えば簡単ですが、使うなと言われたら別に使わなくても大人なら解けますよね。

中学受験ごときで身につくような思考力は、別に中学受験でなくとも、その後普通に生きていれば身につくってことです。

では、中学受験を通して精神的な成長ができるのでしょうか?

精神の成長なんて人それぞれだからわかりませんが、最終的にはみんな同じくらいのところまで行くのではないでしょうか。

普段接している医学部の学生で、田舎の公立出身者と有名私立出身者で差があるかと聞かれると、

全然無いです。

しかも意外なのが、都会の有名私立出身者の方が服装や会話の内容が洗練されているかといえば、

そーでもない。笑

結局、同じ大学に入ってしまえば、その中では何もかも全く差がないのです。当たり前ですけど。

彼らが中高でかけた学費って、いったいどこに消えちゃったんだろうね…という感じです。

つい先日も、准教授(単身赴任で地方に来ており、家族は東京在住)の娘さん(有名校、高1)がわからなかったという課題を、医学部の学生に解かせたら、

地方出身の学生がスラスラ解いて、有名校出身の子は解けなかったしね。

ただ、優秀な集団の中で過ごしてきたので切磋琢磨する相手は多かっただろうし、その分励みになることも卑屈になることも多かっただろうなと思います。

では中学受験で難関高に入れば、難関大学に受かる確率は上がるのか?と言われたら、

どこからを難関大学と位置づけるかによっても違ってきますが、

首都圏と関西圏のごく一部の進学校については確率が上がる気がします。

だって、カリキュラムが、そこ(難関大合格)しか向いてないですもん。笑 それは仕方ないですよ。

その他の半端な私立と、地方の中高一貫については、私は疑わしいと思っています。


依然として首都圏関西圏の中学受験が過熱していて、田舎の人たちは複雑な気持ちになることもあると思いますが、

確率などの違いはあったとしても、

中学受験でお金をかけて有名校に入るのと、

田舎でトップクラスを維持することの最終形態は同じです。

しかも、成績が正規分布するならば、

人口の多い都会から、より多くの難関大合格者が出るのは当然で、

同様に、人口の多い都会の下位層は、田舎の下位層よりよっぽど多いことになるのも事実です。

それから、前から言っているように、

中学受験をする人が多い地域の公立校は、「中学受験で上位層が抜けた後の集団」かもしれませんが、

公立に行く人が多い地域の公立校は「玉石混交」です。

都心でもそのような地域はいくつもあり、必ずしも公立 = レベルが低いというイメージは当てはまりません。


田舎でオール公立のみなさん、これから受験シーズンにかけて中学受験情報が嫌でも耳に入ってきますが、冷静に聞き流しましょう。笑

そして今は、それぞれの住む地域の公教育を受けながら、「挽回できないような苦手を作らない」ことに注力しましょう。

特に英語と数学は、頑張って食らいついていってください。


それからこれは余談になりますが、近年の医学部の偏差値上昇は、どうやら昨年辺りで頭打ちになったものと思われます。

昭和40〜50年代に医学部新設ラッシュがあったわけですが、その時に医学部に入って医者になった方々のご子息たちの医学部受験がそろそろ終わりを迎えるらしいです。

あとは少子化の影響もあって、少しずつ下がっていくと予想されています。

本当かどうか疑わしいですが、そう言われるとそんな気もしますね。



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