田舎でオール公立でも最高の教育を目指す

地方で子育てをする医学博士夫婦の教育論

なんの取り柄もないから医学部に行く

こんなタイトルをつけると、

「なんの取り柄もない人ばかりが医者になったら困るだろ」とか、

「医学部の学生をバカにしてるのか?失礼だろ」

って思われたり、批判されたりするのかな。

本質と全然関係ないところでそんな風に言われても反論のしようがないので先に言っておきますが、

私が言いたいのは、医者に特殊能力は必要ないって事です。

以前、「保育園落ちた日本死ね」のブログが話題になった時、

「死ね」なんて言葉を母親が使うべきではない…なんて批判がありましたが、

あれと同じような感じで、本質でない所を切り取って鬼の首を取ったように批判されることが最近仕事でありまして、若干落ち込んでいます。笑

高校の現代文でも習ったじゃないですか。

筆者の言いたいことの本質は、そういう比喩表現や具体例や誇張された部分ではなく、抽象的あるいは普遍的に述べているところ…

それが答えだって。笑笑笑



と、予防線を張ったところで本題に入ります。笑 (タイトルは変えません)


私たちの子供たちが生きる未来って、全然想像できないですよね。

私は子供たちをみんな医学部に入れたいと思っていますが、

医者が良かった時代も、そろそろ終わり…

というか、もうとっくの昔に終わっていると思います。

(しかし今現在のところはまだ他の職種より安定していることは事実です。)

でも、まあ医学部に入れようと思っているのは、たぶんうちの子達はなんの特殊能力もないと思うから…という部分も大きいです。

もし、ホリエモンこと堀江貴文さんとか、ソフトバンクの孫正義さんのような才能(発想や努力を含む)があったら、医者になんてならない方がいいです。

(子供たちの未来は未知数なので、まだ才能がないとは言い切れませんが。)

小さい頃から体操が得意で、内村航平選手や白井健三選手のような才能があったら、絶対に医者なんて目指しません。

浅田真央選手や藤井聡太君のように…(以下同文)笑

我が家はずっと共働きだったので、付き添いや送迎ができず、そのような習い事をさせることはできませんでした。

言い聞かせ、取り組み続けてきたことがあるとすれば、「勉強」という、誰もがやっている当たり前のことを、当たり前にやることだけです。

そして、医学部に入るために必要な条件はたったそれだけです。

今現在、国公立大学医学部の定員は毎年6000近くあります。

鉛筆1本で勝負して、誰でも入れる可能性があります。

しかも、医学部に入った後も、就職した後も、医者って特別な能力は何にも必要無いんですよ。

ある意味、誰でもできる仕事のひとつかもしれません。

天才である必要は一切なくて、最低限、やるべき事を忠実に誠実にやれたらそれでいい。

ノーベル賞受賞者の山中伸弥教授のように先駆者になる人はほんの一部で、

その他大勢は、習った通りの事が正確に出来るようになればそれで成り立ってしまう職業なのです。

一言で医者っていってもいろんな科があって、その中でもいろんなレベルがありましてね…。

(あまり詳しいことはここでは書けません、同業者に怒られちゃうので。)

テストに例えると、正答率が低い難問を解く能力ではなく、基本問題で確実に毎回100点を取る能力が必要な職業です。

当然、ケアレスミスなどは許されませんが、普段の業務にひらめきなどほとんど必要ありません。

手術の上手い下手というのも、「どれだけ数をこなしたか」に大きく依存するもので、いわゆるゴッドハンドなんて本当はいないと思います。

余談ですが、私は手術件数を飛び抜けてたくさんこなしている医師は、後輩をちゃんと育成しているのかな…と疑問に思うことがあります。これ、口に出して言ったらめっちゃ怒られるやつなんですけどね。笑


ですから、我が子が天才だと思うのなら、医学部なんて入れずに、たとえば理科1類に行かせた方がよっぽど世の中のためになると思います。

本当は、どんな世の中になっても自力で生きていける子供を育てる方が、子供を医者なんかにするよりずっと大切だという事は、

親であれば皆さんわかりきっている事だと思います。

私も、子供たちに国立医学部に合格するくらいの学力は身につけて欲しいと思いますが、

子供を医師にする事に特別なこだわりを持っているわけではありません。

母親としては、私がしてきたような経験を、子供にさせたいような、させたくないような微妙な気持ちもありますし。

ただ、これからどうなるかわからない時代を生き抜ける人になる事を願うばかりです。

そういう人間に育てるにはどうしたらいいのか…

答えがあったら何も苦労はしないのですが、

一つは、転んだ時にちゃんと立ち上がれる人間になるって事ではないかと思います。

最近の医学部の学生の中には、すごく頭はいいけれど、メンタルが弱い子が増えてきたと思っています。

それから、人間関係をうまく作れない子も多いです。

社会人になってから遭遇する問題って、ほとんどが人間関係ですよね。

何かひとつの職業を目指すのはいつでもできるので、まずそこの土台をしっかり作れたらいいなと思います。

極論、子供本人が医師になりたいと思ったら、勉強さえすればいつでもなれます。

今現在、国立大の医学部はやや難易度が高いので、他の人よりもたくさん勉強すればいいのです。

勉強が苦手で、人よりも理解が遅いと感じるのなら、人よりも少し早く勉強を始めるか、1日の勉強量を多くするか、1年長く(浪人)勉強をすればいいだけです。笑

つまり、医学部合格(または成績の向上)に立ちはだかる問題はほとんど本人が鍵を握っているのですよね。

方法論はこんなにシンプルなのに、保護者の皆さんが毎日頭を悩ませているのは、「勉強をやる気が無い」っていう問題です。

「やる気が無い」のもひとつの人権ですから(笑)親が騒いでどうこうできるものでもないかもしれません。

この「やる気」問題についてはまた別の機会に書きたいと思います。


話が逸れましたが、上述したような類い稀な才能が無いのであれば、勉強を少し頑張って医学部に入ると良いと思います。

近い将来、人口減少と医師過剰で医師の待遇は今より悪くなっていることを考慮しても、少なくとも医学を学ぶのは面白いです。

自分が今ここに生きているメカニズムを知る事は、多くの人にとって、とても興味深いと思います。

病気の時に薬を飲んで、「ああ、こういう機序で薬が効いているから今こんな感覚なんだなぁ」とわかると、地味に楽しいです。

家族が病気やケガをした時、役に立つことだらけです。当たり前ですけど。笑

高価な楽器を演奏する能力も必要なければ、飛び抜けた運動神経も必要ありません。

特別な習い事も必要なく、ただ、誰もが行なっている勉強をちょっと頑張るだけです。

ナンバーワンどころかオンリーワンにすら全然ならなくてオッケーですよ。

もう一度言いますが、医学部は国公立だけで毎年約6000席も空いていて、

「いつでも入っておいで〜」と両手を広げて待っていてくれます。笑



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