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地方で子育てをする医学博士夫婦の教育論

小3〜小4の算数で小さな異変に気がつけるか

今日は、小学生の算数の話です。

小学校の算数のテストは、ほとんどみんな満点をとってきますよね。

100点だから、学校の勉強は理解しているんだな、と甘く考えていると、ちょっとしたきっかけでつまずく原因になることがあります。

小学校3〜4年生の算数では、同じ100点でも少しずつ差が開いています。

余裕の100点と、ギリギリやっとの100点です。

これは塾の講師をしていた経験と、うちの長女やその友人の様子を見ていて思うのですが、

わり算、分数、小数点あたりから、多くの子が計算スピードがだんだん落ちていきます。

理解はしているので最終的に正解にはたどり着けるのですが、時間が足りないか、ギリギリの子が出てきます。

うちの長女の場合、あまりのあるわり算 (70÷8など)を30問解くのに、6分くらいかかっていました。

それでも、クラスで1番か2番目に速いのだと本人は言っていますが…汗

算数が苦手になる理由には、理解が追いつかないだけでなく、計算が遅くて億劫になってしまうことと、

せっかく解法が分かったのに計算ミスで点数を落としてしまうということもあると思います。

そんなことが続くとテンションが下がりますよね。笑

解法さえ分かったら、後の計算は楽勝!という状態にしておかないと、どんどん内容が難しくなるので苦しくなります。

小学校の授業では、たし算・ひき算・九九までは十分に計算練習の時間があるのですが、

かけ算の筆算やわり算以降は足りないと思います。

限られた授業時間の中で、計算よりも概念の理解や文章題の考え方に時間を割く必要があるので、

計算の速さや正確性まで学校はフォローできなくなってきます。

その結果として、わり算以降の計算練習はその子の生まれ持った能力や、各家庭の努力に委ねられる事になり、育った家庭によってその定着率が決まってしまうことになります。

そして、適切にフォローできなければジワリジワリと算数嫌いが進んでいきます。

そこでついていけなくなったらどうなるかというと、学校では放課後などを利用して、ある程度個別に対応してもらえると思いますが、

たぶん、ついていけない子は、授業中に半分くらい無視される存在になります。

授業をやった事がある人はわかると思いますが、「今月は最低でもここまで進まなければ」という、ノルマのようなものがあるので、

ついて来られない子は、ある程度無視しないと授業そのものが成り立たなくなるのです。

しかし、子供にとってみれば、ついていけない話を延々聞かされる事ほど苦痛な事はありません。

ここが、勉強を嫌いになる分岐点です。

わからないのに、そんな事にはお構い無しで話が先に進んで行くのですから、嫌いになるのは当たり前です。

この時期以降、「いつから?どうして?」と不思議に思うくらい100点が取れなくなります。

でも可愛い我が子のことだから、ケアレスミスだと思いたい。笑

たまたま間違ったと思いたい。

けれどそんな小さな変化をきちんと受け止めて、対策をする必要があると思います。

特に分数の計算 (通分、約分を含む) では、理解と共に計算でもつまずかないようにしたいものです。

ここでつまずくと、高校生になっても抜け出す事はできません。

通分と約分のできない高校生って、実はたくさんいるんです。そういう子の受け皿になるような高校もたくさんあります。(泣)


我が家で日課になっている計算練習(約5〜10分間)ですが、最近では長女が自分で問題を作ったり、ドリルで苦手なところを中心に繰り返しやったりしています。

始めた頃は親も少し大変でしたが、今ではタイムも自分で測ってやっているので、全然手がかからなくなりました。

教材も必要最小限しか持っていないので、同じ単元だと3日おきに同じ問題をやっているだけですが、タイムは確実に速くなっており、本人もそれが嬉しいようです。

毎日新しいものをやる必要なんてありません。

教科書や学校のドリルに載っているものを繰り返し行うだけで十分です。


以前書いた記事で、小学生のうちは上位20%で泳がせておくのがよいと書きました。

35人のクラスであれば7番以内ですから、そう難しいことではありませんよね。

しかし、小学校のテストでは半数以上が100点をとったりしますから、テストの点数だけを見ていると実態がよくつかめません。

全問正解かということだけではなく、ラクラク全問正解かどうかというところにも注意したいところです。

(小学生は成績の順位が出ないので感覚的なものでしか測れませんが、上位20%の人は時間的にもラクラク100点です)

そうしないと、親も本人も全く気がつかないうちに50%以下に転落していることは、よくある話です。

小学校4年生あたりは特に注意深く見守る必要があると思います。

だんだんテストを見せなくなったり、結果を教えなくなるのと、内容が難しくなるのが重なってしまうのがこの時期ですからね。

一方で、私は小学校の国語、特に記述式問題の点数にはそれほどこだわっていません。

とはいっても目安として85点くらいはとって欲しいですし、漢字などはしっかり覚えてもらいたいのですが、記述問題などは、よほどひどくない限り減点されても追及しないことにしています。

この時期はまだ、自由に読んで自由に書ければよいと思っていますし、受験テクニック的な模範解答に縛られたくないんです。

国語の記述問題などは、まずは楽しく読んで、書いて、読み返して、何通りにも書いて洗練されていく事が大切だと思っています。

成果をあげるには、年単位の時間を要しますし、文章というのは個性の一部でもあります。

自分の生まれた国の言葉であり、教養であると同時にコミュニケーションツールなので、今は、自分の言葉で表現することが楽しければいいかな、と。笑

ちょっと甘いですかね。

私自身、「この文章をどう読もうが読み手の勝手やんけ」と思っているところもあります。笑


普段から親が子供の勉強の習得度をきちんと把握していられることが理想ですが、いくつか注意すべき分岐点があると思います。

小学校就学時の読み書き計算

小学校3、4年生の算数

中学1年の英語のスタートアップ

などなど…

(個人的に小学校の英語は、現状で は気にしなくて良いと思っていますが、今後どう変わっていくかは注意する必要があります。)

特に、小学校3、4年の算数は、人生最初のふるい分けと言っても過言ではないと私は思っています。

残念ながら、ここで大枠としてはほぼ決まりです。

もちろんこの先もまだまだ小さい変動はあると思います。

小学校の時「中の上」くらいだったけど中学で頑張って「上の上」に行ける事も十分にあります。

こういうのは、目立つほど成績優秀ではなかったけれど「つまずいてはいない」ケースに限ります。

分数でつまずいたまま中学生になって「下」→「上」は、難しいです。

いや、無理です。。。残酷ですが。


そういえば先日、私の勤める病院の院内学級でも、4年生が算数の勉強を悩みながら頑張っているのを見かけました。

日本全国どこでも、どんな環境でも、子供たちはみんな頑張っているんですね。

我が家も、気を抜かずに見守りたいと思います。



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