田舎でオール公立でも最高の教育を目指す

地方で子育てをする医学博士夫婦の教育論

オール公立の問題点「非行」

学力ってだいたい小4くらいで決まると思っていますが、

(上位層の中ではまだまだ変動が期待できるが、下位層からの大逆転はできない)

オール公立で注意しなければならないことがもう1つあります。

いじめ、暴力、万引きなどの、いわゆる「非行」です。

これまた小3〜4くらいから問題が本格化することが多いので、この時期は本当に注意が必要だと思います。

私も親として、公立に入れることを悩んだ時期がありました。

私立や、国立附属校、比較的勉強熱心な家庭の子が集まる公立の中高一貫校を選択肢として考えた事もあります。

つい1年ほど前にも、「できれば私立に入れたかった…」とぼやいていた時期が…笑

しかしその後、そういう問題から子供を遠ざけても、あまり解決にはならない事を知りました。

もちろん、小学生や中学生の時期は、問題に巻き込まれた時に自分で解決する能力がないので、そういう問題の多い場所から遠ざけることは親として正しい選択です。

ですから私立や国立附属を選択する事は否定しません。

しかし、結局どの集団の中にも問題は存在すると思いますし、必要なのはそれを避けて通る事ではなくて問題解決能力なのではないかと思います。

私の子供が通っている小学校でも、万引きや暴力やいじめが存在します。

もっとも、最近では年2回のいじめアンケートを行い、生徒との個人面談を行うなど早期発見に努めているようですが、ゼロにはならないだろうと思います。

先日は、女子トイレで小学3年生の女の子同士が口論になり、最終的には掴み合いの大喧嘩になったそうです。

発端は、一方の子がもう片方の子を仲間はずれにしていた事だったとか。

(うちの長女が仲裁に入り、もう1人の女子が先生を呼びに行き、事は収まったそうです。)

実際、女の喧嘩の方が解決は難しいと感じます。

まぁでも、それくらいの事なら別にいいだろうと私は思います。

最近はひとりっ子も多いので、学校という集団の中でもなければ、人に傷つけられたり、叩いたり叩かれたりする経験はできません。

こんな事を書くと誤解を招くと思いますが、もちろんいじめも暴力もいけないことなので、きちんと言葉で伝え合うべきだとは思います。


我が家の4人兄弟は、家で毎日のようにケンカをしています。

その組み合わせは様々ですが、自分より小さい(弱い)子にひどい暴力を振るった時は厳しく叱るようにし、

その他、口げんかや、例えば対等にやりあっている時などは放っておき静観するようにしています。

子供たちを見ていると、人間同士はぶつかりあって初めて、「自分と他者の違いを知り、認めることができる」と思うのです。

実際、これから生きていく中で、いじめの無い世界などありません。

私自身、今でも職場でいじめや嫌がらせはあると感じています。

他科の医師に助けを求めた時、冷たく跳ね返されることもありますし、

仕事ができない上に患者とのトラブルが多く、いわゆる「干されている」医師も存在します。

私自身、看護師の集団に嫌がらせをされた事もありますし、

先輩の女医に半年間無視された事もありますし、

結婚直後に夫と一緒に暮らせないくらい遠くの病院に飛ばされた事もあります。(まぁこれは単なる人事異動と言われればそれまででしょうけれど)

人間は、気に入らない人にも平等に優しく親切になどできないし、

どんなに立派な人でも、50歳になっても60歳になってもいじめや嫌がらせをしています。

ですから、避けて通るのではなく、あえて見せるのも1つの教育ではないかと、今現在は思っています。

我が子がトラブルに巻き込まれない保証はありませんが、身近にそういう生徒がいることは、必ずしも健全な成長にマイナスにはならないとも思います。

実際問題として、教育熱心で愛情たっぷりの家庭で育ち、評判の良い学校に通っていても、ロクでもない子はいますよね。

恵まれた環境が逆にマイナスになる事も多く見かけます。

反対に、恵まれた環境でなくても、素晴らしい人に育つ事もあります。

その違いは、目の前の現実から何を学び取ったかの違いだと思います。

「暴力」から「暴力」を学ぶのか、

「痛み」から「違い」や「理解」を学ぶのか。

それとも学ぶ機会を与えないのか。

公立も私立も、それぞれに良い面と悪い面があると思います。


さて、喧嘩の仲裁に入ったらしい我が子は、片方の女の子に押されて洗面台にぶつかったらしく、腕にアザを作って帰ってきました。

しかし、親も子も全く気にしてはおりません。

うちの長女は空手を習っているので、これくらいは痛くないそうです。

そういう問題ではないのを承知で書きますが、

我が子はよほど危機的状況でない限り、他人に暴力を振るわないという自信があります。

それは、彼女が本気で戦ったら、成人男性でも怪我をするという事を、彼女自身が知っているからです。

長女はこれまで、学校や学童保育で友達に叩かれたりしたことが何度もありました。

ふざけている男子に注意したら、背中を思いっきり蹴られて転んだ事もあるとか。

しかし長女は、ただ、

「弱い蹴りだなぁ…闘ったら勝てる」と思ったそうです。

今の彼女は、同級生くらいの体格なら、男子でも女子でも戦って負けることはありません。

格闘技をやったことのない小柄な成人男性も、彼女には勝てないかもしれません。

でもだからこそ長女は、絶対にやり返したりしないのです。

嫌な事を言われても、「本気で戦ったら私の方が強い」という気持ちがあれば、受け流すことができるのだとか…。

そんな姿を見ていると、結局いじめも嫌がらせも暴力も、「弱いヤツのやる事だ」ということがよくわかります。

それを知ることが、1番大切なのではないかという気がします。

長女にも弱い部分はありますし、私にもあります。

人間は弱い生き物ですから、たぶんいじめは無くなりません。

学校の先生同士の中にもいじめはあると思います。

某国のリーダーなんて、まさに弱さの象徴にしか見えません。

そういうものを目の当たりにしながら、自分はどう生きるのかを決めていくのでしょう。


まぁ、そうは言ってもいじめや嫌がらせ、暴力、その他の非行も撲滅するために努力をする事は大切だと思います。

いじめは基本、「ある」ことが前提です。

その意識で、長期化しているものや、エスカレートしそうな案件の芽を早めに摘む事だと思います。

そして、公立には、残念ですが私立よりもそのような問題が潜在的に多い事も事実です。

子供たちに伝えたいのは、

そういう行為をする人間は所詮弱い人間だから、過度に怖れる必要はない。信頼できる大人にすぐ報告すること。

それから、そういう行為は自分の弱さを露呈するだけであるから、非常にみっともない。そういう人は、ただただ可哀想だ。

ということに尽きると思います。

そして、現実社会にはそういう人が山ほどいるので、自分の身を守ることや距離を置くこと、

さらに大人になったら、自分の気に入らない相手や自分をいじめた相手、まったく理解できない宇宙人のような相手とも、共通の目的のために協力関係を築かなければいけない場面があること、

清濁併せ呑むということ。

そういったことを学んで、度量の大きい人間に成長して欲しいです。



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