田舎でオール公立でも最高の教育を目指す

地方で子育てをする医学博士夫婦の教育論

育児負担のストレスをお金で解決できるか実験してみた〜よい子はマネしないでね

母親というのは、痛いことばっかりです。

妊娠中も身体中が痛い。

出産も痛い。

産後の身体も痛い。

授乳も痛い。

心も痛い。何かあるたびに痛い。

痛い!痛い!痛い!

なんでこんなに全てが痛いんだよぉー!!笑


先月の話。

私は夫に、

「どうしても開業前に参加したい学会がある。東京日帰りで大丈夫!お願い!参加させて!」

と申し出ました。

するとちょうどその日は夫も都内で行きたい学会があるとのこと。

どっちが参加するかでプチバトルになりました。

ここで要点を整理してみます。

①2人とも発表は無く、ただ自分の勉強のために参加したかった。

②私は最大限譲歩して、大事なセミナーの日だけ参加。夫は2泊3日のフル出場。

③土日を挟む学会で、私が参加したいのは日曜日。普通なら夫が休みを取れる日だった。

④私は1人で子供たちの面倒を見られるが、夫が子供たちを見るには義母の助けが必要。

⑤私たちは共働きで同業。仕事における学会の重要性はほぼ同じ。給与は私の方が今は低いが同じ水準。

それで、夫が義母に問い合わせたところ、

「その日(私が参加したい日)は無理ね〜」という返事だったとのこと。どうせグルなんでしょ。

義母の都合が悪いという理由で私の学会参加は却下され、夫が自分の学会に行くことになりました。

私、すごく納得いかなかったんですよ…

「子供の面倒を1人で見ることができる」という理由で私が留守番なんて、あり得ます!?

そりゃ、大変ですよ。

1歳と2歳の男児を含む4人を1人で見るのは。

ご飯の支度も、オムツ替えも、お風呂もあるしね。

でも、私だって最初から親だったわけじゃないし、面倒を見られないといっても見るしか無い状況の中で、

悲しいかな、見られるようになったわけです。

そんな風に親としてレベルアップした私が、レベルアップしてしまったからこそ学会に行けず、

未だに4人の面倒を1人では1日中見られない夫が2泊3日もフルで参加するっておかしくないですか?

普通、勤務医は忙しいので、泊まりがけの学会フル出場なんてしないんです。せいぜい1泊2日です。


でも、仕方ないんですよね、私が母親だから。

開業したらあなたの年収なんて軽く抜くことになると思うけど…

なんて言ったところでダメなんですよ、母親だから。

あー、痛い!痛い!痛い!

私は悲痛な心の叫びを夫に思わず言ってしまいました。

「わかった、その代わり、時給ください」

って。

なんじゃそりゃ!?だと思うのですが、それしか納得できる解決策を見出せなかったのです。

以前からお分かりの方も多いと思いますが、私は決して良い母親ではありません。

母親という仕事は、楽しいし幸せだけどそれだけじゃない。

子供のこと、夫のこと、家族の病気や世話、何かあれば全てのしわ寄せが自分にくる。

私は、母親には向いていないとも思います。

だから、最低な発言だったかもしれないけれど、この3日間を「仕事」と割り切って乗り切るために、夫に金銭を要求しました。

夫、爆笑してた…

笑い事じゃないんだよ… 笑ってないで時給くれ。

それで、夫が出発する前に、現金で◯万円いただきました。

いえ、正確に言うと、夫の許可を得た上で、夫の給与口座から現金を引き出したのはこの私です。

これは、決して嫌がらせではなく実験なのです。

これから先もこの攻防はずーっと続くと思うので、

その度に、どっちの仕事の方が大変だとか、どっちの方が稼いでいるとか、いちいち夫婦喧嘩になるのもしんどいので、

もしお金をもらって気がすむのなら、それでもいいと思ったのです。


それで、現金をもらって結果どうだったかと言いますと、

結論から言いますね。

「何ももらわないよりはマシ」でした。笑 当たり前か…

そもそも、◯万円という金額が少なすぎました。

2泊3日分として1日24時間労働だとすれば(この前提もおかしいけれど)、最低賃金以下です。

1日バイトに行けば、同じくらいの金額が頂けます。

しかし、金銭のやり取りが発生した事で、なんとなく、気分的に割り切ることができました。

これは夫との契約だから、きちんと遂行しようという気持ちになれました。

いつもの家事育児をいつもどおりにやったことに加え、おやつもちゃんと手作りなんかしてしまいましたし。

私は、自分の中に「仕事は責任を持ってやりたい」という強い気持ちがあるようで、

「仕事」と思う事で余計なマイナス感情は湧いてこなくなりました。

とても大変な3日間でしたけど、(病院当直も含めると、1週間のうちに5日間も夫不在でした)子供たちにイライラしたりもせず、平和に過ごすことができました。


しかしですね、お金である程度は解決できることがわかりましたが、

どうせなら、この金額の3倍払ってもいいから、私が行きたかったという気持ちを払拭することはできませんでした。

結論、「何もないよりはマシ、だけど根本的解決にはならない」

これからも、この争いは続きそうですし、毎回私が諦める事になるんだろうと思います。

母親って、やっぱり時々しんどい。


そういえば、録画していた「コウノドリ」を観てみたのです。

テレビ自体ほとんど観ないし、医療系のドラマは基本的に苦手だけれど、なんとなく、いきなり最新話だけ観ました。

産休明けの女医さんの姿が、まさに若い時の自分を見ているようでした。

子供が1人とか2人とかの時は、自分さえ頑張れば今まで通り仕事ができてしまうところがあります。

母親としても、医師としてもきちんと役割を果たしたい。

その気持ちが、すごく理解できると思いました。

私は4人産んでようやく肩の力を少し抜くことができたけれど、

やはり、患者さんを診る以上、最新の知識と技術で、責任を持って診なければという部分は妥協することはできません。

仕事を楽にしてもらうことではなく、仕事を全うできるように支援してもらう事の方が、
(保育園のお迎えを申し出てくれた助産師さんのように)

本当にありがたい事だと感じました。


私の場合は共働きなので、妻側に収入がある事を前提で書きました。

もし専業主婦だったり、収入差がある夫婦だとしたら、お金で解決する部分もあるかもしれません。

しかし、やっぱり母親というのはいろいろ痛みを伴う仕事なので、その痛みを、もう少し理解して欲しいというのが本音のような気もします。

うーん、違うな。理解なんてできるわけない。

私が夫に求めているのは「当事者意識」と「責任感」です。

自分の子供の事ですから、

次の予防接種は何か、明日は給食かお弁当か、

今朝の体温は何度か、保育園に行けるか、

行けなかったらどうするか、保育園のお迎えに間に合うか、

今日の夕食はどうするか、宿題や勉強をいつ見るか、

オムツやおしりふきの在庫は十分か、PTA活動の時間をどう捻出するか、

そういった事を、私だけでなく自分の問題でもあると考えて欲しいのです。

「(本来育児は2人の仕事だけれど)今回の学会はごめん。次に同じセミナーがあったら必ず譲るから」とか、

「今日は遅くなるから夕食は頼んでもいい?明日は引き受けるから」とか、

本来2人でやる事を「今回だけ頼む」という意識があれば、随分ストレスが減ると思います。

やれる時だけ手伝う=やれない時は丸投げ という意識に不満が募るのですから。

(こっちは普通に考えたらやれないものを毎日無理してやっています。)

あぁ、こんなハイレベルな事を夫に期待するのはますます無理ですね。笑

実際、平均点以上はあげられる夫なのですよ。

でも、平均点じゃ我が家は苦しい…。

悲しくなるから高望みはやめよう。

きっと、そんな事思っているうちに育児なんて終わってしまうのだと思います。

これからの季節、同じ外科医なのに、私ばかり手荒れに悩むんですよね。

本当に痛いです…。



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