少し前の日曜日、子供たちを連れてイオンに行きました。
ひどい目にあいました。
ブラックフライデーというセール最終日で激混み。
私はただ、次女の傘が壊れたのでサクッと買って帰るつもりだったのですが、駐車場に一旦入ったら、全然進まず、停められず、かといって抜け出せず、
やっと空きを見つけて駐車できたと思ったら、
売り場も激混み、レジも長蛇の列で
傘を買うのに2時間近くかかってしまいました。
そのイオンで、ランドセル売り場を通りかかった時のことです。
次女に、
「来年の今頃はランドセル買わないとね。どんなのがいい?」
と聞いたところ、次女は展示されているランドセルを怖い顔でにらんで、
「こんなのやだ!頭のいいランドセルが欲しい!」
と言いました。
頭のいいランドセル?
…ってなぁに?
次女の話をよくよく聞いてみると、頭のいいランドセルは、茶色で、横長で、かっこいいマークがついていて、頭のいい人しか買えないランドセルなのだそう。
私はピンときました。
国立附属小学校の指定カバンのことね…。(汗)
そして昨日、ママ友ネットワークを駆使した結果、次女の同級生の間では、附属小を受験する予定の子が多い事を知りました。
私は実は、次女の同級生のママ友が少ないんです。
長女と次女、両方とも同級生の子供を持つママくらいですかね。
ですから、次女の周辺の情報があまり入ってこないんです。笑
この話も、長女の同級生ママから聞いた話です。
次女の同級生ママの1人が、附属小を考えていると言った途端に、周りも「うちも」となったようで、
その中の誰かが自分の子供に、その小学校の指定カバンは「頭のいいランドセル」だとでも言ったのでしょうか。
同じ保育園でも、学年ごとにこんなにカラーが変わるのだなぁと思いました。
少し影響力のある親が発言したことって、一気に広まってしまうところがあります。
思い返せば、長女が小学校に上がる頃、私も公立の小学校に行かせることを保育園で公言していました。
その時、「両親がお医者さんの子が公立に行くらしい」という話が広まって、
その影響があったのかなかったのかはよくわかりませんが、長女の同級生で小学校をお受験した子はゼロでした。
なので今回の次女の学年の話は正直驚いています。
私が住む地域にある国立附属小は、都会のそれとは全く違います。
主に、政治家や開業医や教員の子供が通っていると聞きますが、必ずしも良い教育が行われているとは思えません。
受験をして入学できたはいいけれど、授業について行けずに辞める子も時々いて、(転勤等で他県の附属小に転校する子もいますが)
その欠員を補充するために、編入試験が実施される年もあると聞いています。
選抜試験を行って入学させているにもかかわらず、授業について行けない子を出してしまう学校なんて (しかも小学校レベルで) 良い学校なワケがありません。
しかも田舎では、国立附属小学校、中学校に入ったとしても、
結局目指すところは県立高校の「トップ校」だったりしますよね。
その県立トップ校の中で、本当のトップ集団の中に附属小〜附属中の出身者はほとんどいません。
トップ集団を形成するのは、公立中学校でのびのびと学んで上位にいたような子たちです。
いったいなぜなんでしょうね。
国立附属に入るような子たちは、家柄が良かったり、親が教育熱心な家庭の子が多いのですが、
普通の公立で雑草のように鍛え育てられたトップクラスの生徒に負ける。
この事実を、
「(頭の良い子にとっては) 公立の教育環境の方が良い影響を与える」と捉えるべきか、
「生まれもった能力が大きいので教育環境はあまり関係ない」と捉えるべきか、
「教育熱心な親の元では天才は育たない」と捉えるべきか、
「単に公立出身者の母数が多いから、その分トップクラスの生徒も多い」というだけの話なのか、
または、「国立附属の教育って本当は全然ダメなんじゃない?」と解釈するべきか、笑
難しいところだと思います。
ただ、私の住む地域では、
「トップ校のトップ集団はほとんどが公立出身」という事実を知っているので、私は子供達を誰一人として国立にも私立にも(中高一貫にも)入れるつもりはありません。
まぁ附属にも良い面もあって、セキュリティが厳重だったり、冷暖房完備だったりするところは保護者にとっては安心感があり、魅力があるのかもしれません。
さて、「頭の良いランドセル」の話は、しばらくそぉっとしておこうと思います。笑
受験までにまだ1年以上あり、それまでには皆さん少し熱が冷めるだろうと思われるのと、
うちの子たちが通う保育園から、そんなに多くの子が国立附属小に合格するとは思えないですし、
(半数は附属幼稚園からの持ち上がりなので)
結局「みんなと同じランドセルがいい」となる可能性が高いからです。
次女には、
「来年までにランドセルゆっくり決めようね」と言って、お茶を濁している状態です。