田舎でオール公立でも最高の教育を目指す

地方で子育てをする医学博士夫婦の教育論

最終学歴「大卒」をお金で買っても意味がない

国公立大学入試も、公立高校入試も間近に迫ってきましたね。

受験生の皆さん、頑張ってください。

大丈夫。

たとえうまくいかなくても、命までは取られませんから。

大丈夫、大丈夫。

私は、今年はセンター試験も2次試験も試験監督の役が回ってこなかったのでホッとしています。

あれね、拷問なんですよ。

シーンとした会場で、2〜3時間も何もせずじーっとしていなければならないんです。

(センター試験はやる事が多くてけっこう忙しいですが)

変な音を出したり、一瞬でも居眠りなんてしようものなら苦情がきて大変な事になりますし、

試験前の説明(定型文)を読みあげる時に一度噛んでしまったら最後までカミカミになってしまいますし、笑

1分でも時間を間違えてスタートしたり終了したりすると、センター試験などは全国ニュースになってしまいます。

今年は何もなくて本当に嬉しいです。


余計な話はこれくらいにして、

今日は、少し古いですが東洋経済オンラインの記事からテーマをいただこうと思います。


独自集計!全大学「奨学金延滞率」ランキング | 奨学金制度はどうあるべきか | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

いや〜、よくここまで載せましたね。

何か執念のようなものを感じ、若干引いてしまいました。

このランキングを見て、皆様は何を感じるでしょうか。

私は、借金をしてまでこんな大学(特に1〜50位)に入る学生がいるということにまず驚きました。

だって、見事に自分の子供を絶対に入れないであろう大学名が並んでいるからです。

私は、この上位に名を連ねている大学に子供を入れるくらいなら、高卒で働かせるか、むしろ専門学校に行かせると思います。

奨学金の返済率が低いことイコール悪い大学と決めつけるわけではありませんが、

少なくとも、借金してまで行く価値のある大学と、そうでない大学があることは間違いありません。

こんな言い方は失礼ですが、誰でも受かるような大学に入って「大卒」の肩書きだけをお金で買っても、

意味が無いと思うからです。

子供に「進学したい」と言われたら、親としてはさせてあげたいと思うかもしれません。

しかし、「教育」も結局は商売ですから、お金を払って自分の未来を託すところはきちんと選ばなければなりません。

(医療も個人病院などは商売ですから、お金を払って自分の健康を託すところは選ばなければなりませんよね。)

よほどお金に余裕があって、「学費をドブに捨ててもいいから子供にキャンパスライフを満喫して欲しい」という家庭ならいいですが、

大学を出たのに、その学費も回収できないような職にしか就けないのなら、

進学などしない方が良いという考え方もあります。

中学や高校での勉強をきちんとできなかった子供が、大学に入ってから心を入れ替えて勉強をする可能性は限りなくゼロに近いと思います。

その逆はよくありますが。

だから、そんな子供を無理して入れなくていいと思うのです。

私の感覚では、よくわからん大学を出た「大卒」よりも、一生懸命仕事をする「高卒」の方が100倍マシに思えます。

大学って、どこでもいいわけではないと思うんですよね。

その大学に行けば、どんな事が学べて、どんな企業への就職が有利になって、どんな資格が取れて、

収入はどれだけ上乗せされて、どんな生活が送れるのか。

机上の空論でもかまわないので、そういう戦略を立てる事ができなければ、大学に行く意味は無いと思います。

もちろん、実際に入ってみてから就活が予想より上手くいかなかった、ということもあるでしょう。

それは、仕方ないです。

でもこの表にある多くの大学はどうでしょう?

未来が見えますか?


投資と一緒で、リターンが確実にマイナスになるのに何百万円もつぎ込むなんてどうかしています。

もちろん、大学時代を「自分探しの期間」とか、「やりたい事を見つける場所」と最初から割り切っているのならそれでもいいと思いますが。


「学び」「教育」「教養」というものはとても立派で、お金には変えられない価値があるように思えてしまいますよね。

そこが「教育」の怖い一面でもあります。

子供の教育にかける費用をケチったら親失格のように思えてしまう人もいるでしょう。

だからこそ「教育」業界には親や学生本人の弱みに付け込んだ詐欺的な部分が多いと感じます。

あ、詐欺ではなくて、詐欺的な…ですからね。

そこに気をつけて大学は選んで欲しいなぁと思います。

「お金」のために学ぶ、と言うとあまり聞こえがよくないかもしれませんが、

しかし、世の中そんなに甘くはありません。

まず自分の力で生きていけるようになること。

つまりまずは「お金」です。

お金に全く結びつかない教養を、大金を払って身に付けようなんて、そんな贅沢が許されるのはごく一部のお金持ちだけです。

借金してまで進学をするなら、なおさらのこと。


たとえ高卒でも、優良中小企業に就職すれば少なくとも生活していくことはできますし、

真面目に働けば早い段階で周りに認められます。

本当に学びたかったら、某お笑い芸人のように後から勉強して進学するという手もあります。

私は、奨学金を借りてまで行く価値のある大学はごくわずかだし、

奨学金を借りてまで大学に行く価値のある学生もそんなに数はいないと思います。

大学進学率が上がって、それが当たり前のようになってしまった事と、

行く価値のあまり無いようなレベルの低い大学が増えた事と、

それに伴ってレベルの低い大学生が増えてしまい、

「大卒」という肩書き自体にあまり意味が無くなってしまった事にも問題があるのかな、と思います。


私の友人も奨学金を借りて医学部に通っていました。

年間50万円程度(当時)の激安の国立大学の学費と生活費の一部として、月額12万円を6年間借りて、トータルの借入れは800〜900万円くらいだと思います。

それでも、年間40万円以上の返済が20年も続きます。

この場合は、医師になる事がほぼ約束されていたから返済の自信もあったのでしょうが、

たぶん、それなりの収入が見込める職以外では、払えなくなる学生は少なくないでしょう。

奨学金で進学するということは、お金の面が苦しいという事ですよね。

奨学金を借りてまで(借金をしてまで)大学で学ぼうと思うなら、必ずリターンを考えなければならないし、

経済的な面で逆転勝ちするためにあると言ってもいいと思います。

それに見合わないのなら、「大卒」という肩書きは捨てても良いと思います。


いつも書いていますが、「学ぶ」ということはとても贅沢なことです。

世界の貧しい国々では、幼少の頃から生きるために働いている子供たちがいるというのに、

日本に生まれたというだけで、高校までの教育がほぼ無償で受けられます。

そんな幸運に恵まれながら、勉強をしなかった(あるいは成果が出なかった)のなら、大学に行かなくていいのではないでしょうか。


最近、奨学金破産という言葉も 多く聞かれますね。

脆弱な社会制度のせいなのか、稼げる人材を育成できない大学のせいなのか、借りた個人のせいなのか、いろんな意見が飛び交っています。

奨学金は、学生がお金を理由に夢を諦めないための素晴らしい制度ですが、

そこまでして行く価値のある大学というのもまた少ないです。

「大卒」を獲得するために大学へ行くのではなく、

卒業生の就職率や就職先、大学院進学率、各種試験合格率、等々は必ずチェックして、

(必ずしも偏差値と比例しないのでよく検討して)

未来の戦略を立てた上で受験して欲しいな、と思います。



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