田舎でオール公立でも最高の教育を目指す

地方で子育てをする医学博士夫婦の教育論

暗くて泥臭くて孤独な道を歩く

昨日、デパートに買い物に行ったら、制服売り場の特設コーナーができていました。

幼稚園から高校までたくさんの学校の制服が並んでおり、

そういう新しい道を歩みだす季節なんだなぁとしみじみ思いました。

最近は日の出の時間も早くなってきたので、今朝は4:00前に起きてランニングをしました。

走りながら、本当は自分の近い未来の事をイメージしたかったのですが、

なぜか思いつくのは若い人たちへのメッセージばかりで…

昨日制服を見てしまったからかなぁと思います。笑

でもせっかくなので書き留めようと思いました。


新しい制服に袖を通す人たちはきっとみんな、道半ばといいますか、夢へのスタートを切ったばかりだと思います。

自分の事を思い出すと、本当にワクワクしていて、キラキラした時間だったなぁと思います。

特に高校に入学した時は、交友関係も行動範囲も広がって、本当に嬉しかったのを思い出します。

恋をしたり、カラオケや映画や買い物、カフェでおしゃべり。

ピアス、茶髪、時々メイク。

私はしなかったけれど、他校ではバイトをしている子もいたし、

みんなポケベル持って、中にはケータイを持ち始める子もいました。(年齢がほぼバレる)

そんなキラキラした時代を振り返って、もし今戻れるなら、どんな日々を過ごすだろうと考えました。

もしそれができるなら、

私は今日のタイトルにあるように、

もっと暗くて、泥臭くて、孤独な道をたくさん歩けば良かった。

…なんて思うのです。

こんな事、今の10代の子たちに言ったって、全然理解してはもらえないでしょうけどね。笑

40歳近くになってきて、やっとわかったことがあります。

明るくてキラキラしているところには、本当の夢とか成功とかは転がっていないんですよね。

もっと言えば、「個性」とか、「(自分自身への)納得・受容・許し」、それから「決意」とか、「挑戦」。

うーん、語彙が少なくてうまく表現できませんが、

そういったものは、

暗闇の中で、たった1人で彷徨っている時に掴めるものなのかもしれないと、今は思います。

だから、夜明け前の道を走りたくなるのかもしれません。

キラキラした世界で生きていると思える芸能人だって、

そういう長くて暗い道を歩いた人がたくさんいるのだと思います。

今、高校生くらいに戻れるのなら、

みんなと一緒でなくてもいいから、友達が少なくてもいいから、

目立たなくてもお洒落じゃなくてもいいから、

自分をまっすぐに見つめて1人で暗がりを歩いてみたかったなぁという気持ちがあります。

学校では楽しくやってても、家に帰ったら部屋に閉じこもって、もっともっと自分と向き合ってみれば、

もしかしたら違う道もあったかもしれないし、

人生で貴重なものがゴロゴロ落ちていたかもしれないなぁと思います。

たぶん、私の高校時代が賑やかで忙しすぎたんでしょうね。

もちろん闇の部分もありましたが、台風のように通り過ぎてしまった感じがあります。


私は今、近い将来の自分の成功をイメージしながら開業の準備を進めています。

このように書くと非常に夢のある話に聞こえるかもしれませんが、

道のりは非常に険しく、暗く、孤独です。

でも今は、そんなに怖くありません。

これまで生きてきた経験で、「成功」ってそういうものだということが少しずつ分かってきたからです。

みんなと一緒で、楽しくて明るい道の先には、そんなに大したものは見つかりません。

明るく楽しいところには、もう何にも落ちてないんです。

大切な物は、いつも暗がりで自分の力で見つけ出したものばかり。

そういうものしか、宝物にはならないんですよね。

残念ながら、そのことがわかるのは10代20代を通り過ぎたずっと後からなんです。


若い子たちには全然伝わらないと思いますが、それでも伝えたいなぁと思うのは、

これから新しい道に一歩踏み出す皆さんは、友達と一緒ではない、1人の時間にこそ、

自分の夢をじっくり考えてもらいたいなぁ、ということ。

仲間たちと、

「ユーチューバーっていいよね」とか、「公務員って安定しているよね」とか将来を語ったって、絶対に答えは出ないよ。

他人は他人、自分は自分。

多分、高校生くらいになったら親すらも他人です。

ただ、育った家庭で身につけたことはきっと自分に中にずーっと生きているよね。

もうそれで十分。「ありがとう」と言って感謝して旅立つ準備をすれば良いと思う。

きっと、人には理解してもらえないようなところに、価値あるものが転がっているのだと思います。


だから、高校や大学受験で失敗してもいいんだよ。

後から振り返ると、キラキラした道は楽しくて、明るく輝く思い出ばかり残るけれど、

ふと気がつくと何にも手にしていなかったりする。

失敗した後に歩む道は、暗くて孤独かもしれないけれど、

苦い思い出になるかもしれないけれど、

その中で見つけたものは本当に本当に大きい。

たぶん伝わらないけれど、そういうものだから、腐らずに歩き続けて欲しいなと思います。

そして勉強。

勉強は時につらくて苦しいですね。

人生でたった一度きりの、10代後半の楽しい時期を、なんでみんなと楽しんではいけないの?

なんでこんなにつまらなくて苦しいことに費やさなければならないの?

って思いますよね。

楽しんでもいいですよ。(私みたいに)

けれど、そこに残るのは楽しかった記憶だけなのですよ。

それももちろん大切ですが、

もっと大事なのは、やはり「夢」と「挑戦」と「納得」がワンセットではないかと思います。

私にも、手に入らなかったものがあるんです。

大人になってから、とある「専門医試験」に受からなかった。

最初の年は、2次試験が次女の出産直後と重なってしまい、

次の年は、育児が大変で勉強ができませんでした。

たぶんもう、一生手に入らないものだと思います。

(もう必要がなくなったので受験はしないつもりです。)

しかし、そういった様々な事情も含めて「実力」なのですよね。

その専門医資格を得られなかったことはとても悔しい事実だけれど、

自分の中では精一杯やったと、納得しているのです。

あの頃、女性として男社会の中で生きていくには、ニッチな分野での高い専門性が必要だと考えた。

そして、教えてくれる人が誰もいない中で、孤独に勉強したけれど、結果としてダメだった。

海外や国内留学に行ければ、もっと学べたかもしれないけれど、それが許される状況ではなかった。

その事実に、私は十分納得することができたのです。

何かをつかもうとする事も、そこに挑戦する事も、成功する事も、結果に納得する事も、

キラキラした明るいところではできないのです。

影の部分での努力や、もがき苦しみがあって、

その中にしか「成功」は無くて、

結果として成功者がキラキラして見えるだけなのですよね。

だから、「暗い青春」を怖れずに、むしろ夢への近道だと思って、進んで欲しいなぁと思います。

まぁこんな事、10代に言っても1ミリも伝わらないかぁ。笑

せめて親御さんに、若者が暗くて口数が少なくて部屋に引きこもっていても、

静かに見守る時期は必要かもしれませんね、と伝えておこうと思います。

私も親として、どうやったら子供に伝えられるか日々考えますが、

彷徨う時間も必要、邪魔はしないようにしようと思います。



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